sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

小さな花束

2020-02-16 13:39:53 | 自作詩
まだ花が咲きだす前のこと

一人の少女が 手に 小さな花束を持ち 
公園のベンチに 座っていました

そこへ 散歩をしているおばあさんが 来て
隣りに 腰を掛けました

おばあさんは 少女に 話しかけました
「可愛い花束だこと」

すると 少女は その花束を
おばあさんに 差し出しました

おばあさんは にっこりして 受け取りました

その時 少女は 花束を手で包んで 
そっと おまじないを したのです

「この花束で みんなが幸せになれるように」

おばあさんは それを知りませんでしたが
それからは なんだか とても元気になりました

秘密だけれど
その少女は ほんとうは 春の女神さまだったのです


(2020年2月16日作詩)







*小さな物語
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