人生の地球儀

ここに　ひとつの　地球儀がある
世界地図ではなく　人生の地図

光放つ国は　現在を　示す
日々　けなげに咲く自分の命

雨降る場所も　優しさに　満ちて
だけど　本当の愛に　気づかないで

隣の国　過去を見ると　

いろんな思い出が　樹々となって　
まるで　深い森のように

地球儀を　そっと　回して
次に　未来を　見てみよう

色とりどりの　人生の国たち
その中で　光る霧に　包まれている国

息吹きかけて　霧をはらうと
美しい　瑠璃色の国があった

信じることが大切だと　かすかな声
そこに　真実の愛があるから

現在の国に　戻ってみよう

幸せという名の　小さな国に
笑顔の私が　佇んで　見えた


(2022年5月30日作詩)







*心象画