七色の蓮

ある時　しあわせは　蓮の花のように

人知れず　静かに　咲いて
それは　かすかな香りと　ともに

あまりに　そっと　咲くので
それと　気づかないまま

ある時　心が　青く透明の池に　浮かび
まぶしい光を　浴びたなら

わずかに残る陰も　消えて
新しい風が　吹くでしょう

そこにあるのは
永遠の魂をもつ　ひとつの存在

宇宙の中で　ほんの一瞬の命としても
星の瞬きより　輝いて

生きた証は　なにより　尊く
星の日記に　記録される

いつか　七色の光を放つ　
一輪の蓮に　なれたなら

生命(いのち)の意味を　
深くふかく　照らせるように


(2022年8月24日作詩)







*心象画