sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

月の光のかけら

2023-01-23 11:47:28 | 自作詩
星が きらきら 瞬く夜
とても 静かな海だった

月が 銀の光を
暗い海に 落としていた

銀の光は 無数のかけらとなり
水面に 浮かんでいる

わたしは 小舟に 乗って
小さなかけらを ひとつ すくった

ガラスの器に そっと 入れたら
銀色に光って 魚になった

魚は あぶくで
月のうたを 歌った

それは 砂漠の歌に 似ていた
砂漠は 月の大好きな 場所だった

海と砂漠は 
似ているのかも しれないね

魚になった 光のかけらを
広い海へと 帰しましょう

いつか 遠い異国に 辿り着くように


(2023年1月21日作詩)







*心象画

いつもお世話になっているグランマさんの素敵な絵を詩にしてみました。
グランマさんのブログはこちらです。
「グランマのお絵描き(2)」
コメント (22)
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