sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

まぼろしの雨の森

2023-04-19 11:44:33 | 自作詩
都会に住むその人は 森に 憧れていた
部屋には 壁掛けの 森の写真

いつも その写真を ながめては
森へ行きたいと 思っていた

ある日 小雨が 降る朝

窓から 外を見ると
いつもの 景色ではなく

ドアを開けたら そこは 森だった

少し 歩いてみると
鳥のさえずり 美しい小川

そして 誰もいない 小さなバンガロー

バンガローに 入ってみると
雨音が 心地よく

いつのまにか 眠って 目が覚めた
それは いつもの ソファの上

だけど 壁掛けの森の写真は
バンガローと雨の森に 変わっていた


(2023年4月19日作詩)







*ファンタジー
コメント (22)
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