先日、ビデオ「夕映えの道」と、「かげろう」を観ました。両方ともフランス映画です。(写真は、「夕映えの道」より)
87分と95分という小さな作品ですが、良質で、心に残るものがある、いい映画でした。
フランスの女性は、家事をよくするという話を、たびたび見聞きします。
「夕映えの道」:孤独な老女と仕事を持つ中年女性の心のふれあい、がテーマですが、
この中で老女について、「まず、髪を洗わなくなったの。それから一度着た服をそのまま
クローゼットにつめて、またそこから着るようになった。そして、台所の手入れをしなくなった。
そうやって、落ちぶれていったのよ」と語るシーンがあります。
これは、すごく「真実」をついている、と思いました。
身だしなみにかまわなくなる、というのはよくわかるけれど、ここで、「台所の手入れをしなくなる」
というのが、それと並列で語られている。
「手入れ」という言葉を使っている、ということ。
朝、昼、晩の食事の支度でせいいっぱいで、台所そのものの、手入れ、という考え方を持つということ。
それは、私にはないものでした。
自分の身だしなみと同程度に、キッチンをきれいに保つこと。
フランスの女性がこだわっている一面を垣間見た気がしました。
それから、「かげろう」。
第2対戦末期のフランスで、戦火から逃れる母子と、助けてくれた少年とのひと夏。
ここでは、母親役のエマニュエル・ベアールが、とにかくよく働く。
もちろん、家事が主題の映画ではないのですが。
台所の床を磨いたり、洗濯を干したり、鶏をさばいたり、
お皿を洗って拭いていたり、子供の世話をしたり、
しょちゅう何か、している。
そして、それをするのが「生活していく」ということなんだ、
と、しみじみと思いました。
ベアールがお皿を拭き終わってキッチンから出て行った直後に
滞在していた兵隊さんが壊れていた時計を直す。
時計の針は、11時を過ぎている。夜の、11時。
・・・どこのうちでも、おかあさんは大変だ・・・・・
さて、私もできるだけ、やることだけはちゃんとやりましょう。
87分と95分という小さな作品ですが、良質で、心に残るものがある、いい映画でした。
フランスの女性は、家事をよくするという話を、たびたび見聞きします。
「夕映えの道」:孤独な老女と仕事を持つ中年女性の心のふれあい、がテーマですが、
この中で老女について、「まず、髪を洗わなくなったの。それから一度着た服をそのまま
クローゼットにつめて、またそこから着るようになった。そして、台所の手入れをしなくなった。
そうやって、落ちぶれていったのよ」と語るシーンがあります。
これは、すごく「真実」をついている、と思いました。
身だしなみにかまわなくなる、というのはよくわかるけれど、ここで、「台所の手入れをしなくなる」
というのが、それと並列で語られている。
「手入れ」という言葉を使っている、ということ。
朝、昼、晩の食事の支度でせいいっぱいで、台所そのものの、手入れ、という考え方を持つということ。
それは、私にはないものでした。
自分の身だしなみと同程度に、キッチンをきれいに保つこと。
フランスの女性がこだわっている一面を垣間見た気がしました。
それから、「かげろう」。
第2対戦末期のフランスで、戦火から逃れる母子と、助けてくれた少年とのひと夏。
ここでは、母親役のエマニュエル・ベアールが、とにかくよく働く。
もちろん、家事が主題の映画ではないのですが。
台所の床を磨いたり、洗濯を干したり、鶏をさばいたり、
お皿を洗って拭いていたり、子供の世話をしたり、
しょちゅう何か、している。
そして、それをするのが「生活していく」ということなんだ、
と、しみじみと思いました。
ベアールがお皿を拭き終わってキッチンから出て行った直後に
滞在していた兵隊さんが壊れていた時計を直す。
時計の針は、11時を過ぎている。夜の、11時。
・・・どこのうちでも、おかあさんは大変だ・・・・・
さて、私もできるだけ、やることだけはちゃんとやりましょう。