人生って…

今日の新聞（長野県）のおくやみ欄を見て、驚かれた方、多いでしょう。
私の会社の３９歳の女性が、活字になって掲載されておりました。
３９歳ですよ。
私よりも１０歳近く若いのに、もう人生の幕を閉じてしまいました。
私が６年前に、この会社にやって来たとき、誰よりも親切に接してくれました。
クラーク（事務員）から営業社員に転身した彼女は、仕事のことは何でも知っていて、本当に頼りになりました。
家も近所で、子供も１学年違い。
父子家庭の私は、随分彼女からアドバイスも貰いましたよね。
高校の後輩でもあり、よーく、軽口をたたき合ったりもしました。

小学校のＰＴＡ副会長の最初の仕事、「入学式」を無事終えた数日後。
彼女は、倒れました。
何度も何度も手術を行いましたが、意識が戻ることはありませんでした。
でも、１ヵ月半、彼女は良く頑張りました。

一昨日、娘のカウンセリングで、中央病院を訪れた際に、あの何百台というクルマの中から、偶然彼女のクルマを発見したのです。
多分、ご家族が乗って来たのでしょう。
以前は、毎日会社の駐車場で見掛けていた黒い軽自動車です。
そのクルマを見て、「頑張れ！」と密かに声を掛けてしまった私です。
…その声を掛けた数時間後に、彼女は息を引き取りました。
先ほどは、「偶然クルマを発見した…」と書きましたが、本当は、最期の日となったこの日、私を出迎えてくれたのだと思います。
だって、普通に歩いていて、私の目に飛び込んで来たのですから…。
彼女も、私に最期のお別れを言いたかったのかも知れません。

でも、本当に順番が違うよ。
なんで、中学生と小学生の子供がいる彼女が、こんなに早く死ななきゃいけないのでしょうか？