しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

木造在来工法3階建て住宅

2009-06-22 06:34:42 | 仕事のはなし
 建築主さん、工務店さんそれぞれの許可もないのに写真載せてごめんなさい!

 10日前に上棟した木造3階建ての仕事は、うちにとって今年2棟目の新築の仕事です。以前は1か月に何棟の新築工事があったと数えていましたが、最近では1年に何棟の新築工事があったか?と数えるほどに仕事は減っています。
 
 家を建てるのには材木屋が必要の無い時代になってしまったのかな?同業者もどんどん辞めているし、残っている会社も売り上げの減少になす術もない。

 家は建てるのではなく買う物に変化しているし、住宅性能表示とかによって火災保険の料率が変化したり、メンテナンス記録を作っておけば売却する際の査定にも役立ちます。どんな家に住みたいか?よりもいざという時にいくらで売れるか?そんな勘定ばかりでは車選びと同じではないだろうか!

 トヨタの営業マンはトヨタの車に乗っていますが、住宅メーカーの営業マンは自社製品の家に住んでるか?または住みたいか?と質問をしたらけっこう微妙な答えが返ってくるはずだ。一番熱心な営業マンは家を買った奥様達ではないかな?
 これから家を建てる予定の友達に声を掛けてはホームパーティーを開いて自分の家のお披露目をして、気に入ったと言ってくれればすぐに営業マンが飛んで来る。契約が成立すれば高額な謝礼が貰えて、何人もの紹介をした人は一財産を築いてしまうらしい。「いい家が欲しい」の目的から別の方向に向かっている人たちが多い。

 写真の建物は近所で建てている、以前の家と同じ工務店によって建て替えられている住宅です。建築主と工務店は共に隣近所でもあるし親の代からの付き合いもあるので当然仕事はくるだろうと考えていると、最近は難しくなっている。

 地元の工務店だって勉強もしているし、なんといっても工事に関わっている職人の顔が見える。そんなに安くない?そんなに職人をいじめられないからです!

 富士ハウスやアーバンエステートみたいに急に大きくなった会社に、前払いでお金を払ってしまった人も大変でしょうが、工事代金をもらえない下請けや職人も大変ですね。(職人残酷物語は職人不足を招く)

 坪単価の安いパワービルダーには安さの根拠を示してもらわないと、仕事を取るためだけの怪しげな単価をつけてる会社はいずれつぶれてしまう。

 そうそう、写真の現場は親方の元で20代の若い兄弟大工が一生懸命に働いています。髪も短くて今風ではないかも知れないけど男前です!木造在来工法で家を建てられる大工さんは今もこうして育っています。日本の伝統技術である木造建築を残すためにも、地元の工務店で家を建てる、選択肢の一つに入れてください!
コメント
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