しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

IRON MAIDEN (アイアン メイデン)

2009-06-11 06:53:53 | 音楽関連
 中学を卒業した時にそれまでお年玉を貯めた貯金でベースギターとアンプをお茶の水に買い求めに行きました。エレキギターはライバルが多いしベースを弾く友人も誰も居ないし、リードギターからあぶれた奴がベースにまわるなんて話もよく聞くので、本格的にベースをマスターしてやろうとの覚悟だった。

 高一で初めて組んだバンドはレインボウのコピーバンドだったので、ギターのリッチーの個性が前面に出てる曲作りは、ベースを弾いてもそんなに面白くもないしテクニックも必要とされないから燃えないのです。

 高一の夏休み中に清里の学校寮に行く車中で友人(のちに日本一周での相棒)が「これ聞いてみな!ぶっ飛ぶよ!」と渡されたウォークマンで聞いたのがアイアン メイデンだった。1曲の中に数曲分の要素が詰め込まれているし、曲の展開がメチャクチャかっこいい。スティーブ ハリスのベースはぶっ飛んでるってもんじゃない!バンドの音楽の中心にベースがいるなんて今までに無かったスタイルだ。
ツインギターもスコーピオンズに負けていないし、ドラムもツインペダルに走りがちな時代に、味付け勝負をしてる。伊藤政則氏によればスタープレイヤーは不在だがバンド全体で作りだす音楽の完成度は他にはないすごさ、とか言ってたはず。
結局ウォークマンの電池が無くなるまで聴いてしまった。

 高二の文化祭ではアイアン メイデンのコピーバンドで一部のマニアからしか支持されないけど、燃えましたよ!まわりのバンドはジャーニーとか受ける路線に走ってしまいセパレイトウェイズなんて曲はいくつものバンドが演奏していたのでまさに課題曲みたいなもんさ!トランシルバニアと言うバンド名で音楽スタジオのホールや下町のライブハウスなんかでも活動しました。

 葛飾公会堂での卒業ライブは同級生の中から最強メンバーを結成してラウドネスのコピーをやるのだが、最新盤の3枚目のアルバム中心での演奏にはロックが好きな連中の度肝を抜いてやった。この時のメンバーはボーカルだけ入れ替えて卒業後もオリジナル曲を作りながらプロを目指して数年間活動していましたが、次第に本業の仕事に重点を置く生活になってしまい、一人欠けて、また一人欠けてと自然消滅の道をたどる。私も建築の設計事務所に就職してからは時間的にも厳しいのと、建築の世界に引き込まれてこっちの方にのめり込んでしまった。

未知なる自分の音楽に対する可能性を捨てる。そうロックスターなんて夢を捨てる時期にさしかかって現実的に生きる決断だった。

コメント
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