しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

職人たちの夏

2009-07-30 06:32:41 | 日記
 夏は汗かきの私にはつらい季節なんです。

 炎天下で一軒分の材木を一人で手下ろしした時や、風の入らないサウナ状態の建物内での階段で荷揚げの時は全身が汗でびしょ濡れになる。

 現場が近い時にはまっすぐに家に帰り水風呂にザブーンと飛び込む。

 まぁ、最近は仕事がヒマだからそんな事すらやってないか?

 うちのお客さんでこの季節、一番暑い場所にいるのは板金屋さんだろうか。

 屋根の葺き替え工事で一日中屋根の上で作業するもんだからね、常に斜めな場所にいる彼らは底の薄い足袋を履いて、足裏で感じていないと転落の危険があるからなんだけど、熱い金属屋根の上では低温火傷で医者通いだ!

 梯子で屋根の上に登ると一服まで下に降りてこない。夜も冷たいビールをガブガブ飲んでお腹の調子が悪いと仕事が出来ません。なのでそこのおやじさんは夏でも日本酒を熱燗で飲むそうです。

 そこの三代目は大手証券会社に勤めてた元証券マンです。サラリーマン生活に限界を感じて職人に転身した一人。父親からでは無く、先輩職人から手ほどきを受けながら仕事を覚えて、うちの建物はすべて彼が工事をしてくれました。

 直接取引はないけどある工務店では、大手の建設会社で経験を積んでから家業の工務店を引き継いだけど、職人がみんな辞めてしまった。代わりの職人なんかいくらでもいるじゃないか!この跡取り息子は違う意味で熱いのだが、そろそろ冷却が必要になっているみたいだ。

 現場で荷下ろしをしている時に

 「ちょっと一服しようや!」と職人さんが声をかけてくれます。

 「これを下ろしてからにしますよ」と答えると

 「俺達がさぼっているように見えるから、まあコーヒー飲め!」

 こんな感じで職人さんとの付き合いは続いています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする