しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

環境の事を考えている建物

2009-07-06 06:36:13 | 仕事のはなし
 ゼロエミッションだか永久運動だか環境の事を考えた建物を造るには、やたらとお金をかけた設備が必要とされるみたいに捉えてしまう。

 「日本の家屋は夏を旨とすべし」と昔から言われてるように、エアコンが無かった時代は冬の寒さはなんとかしても夏の暑さはどうする事も出来ない。

 北海道と沖縄では家づくりの考え方はまるで違う。

 沖縄県にある名護市庁舎はもう30年以上前に象設計集団によって設計され話題になった建築物です。

 平均気温の高い沖縄でエアコンを使用しないで過ごす事の出来る建物を考えて、日本の建築界に名を残す名建築でもある。

 その手法は南側の日差しを遮り、北側からの涼しい風を建物内に行き渡らせるための「風の道」を取り入れたのです。

 完璧な涼しさは得られないが、自然の風によってここまで快適に暑い夏をやり過ごせるという見本。役所は税金で賄われる建物だから、エアコンによってギンギンに冷やされていては怒られてしまうのでもある。

 もう一つ建築家の考えた「OMソーラーハウス」も設備にお金をかけないで環境にやさしい建物です。南側の屋根材の上にガラス板を張り、軒先から棟へと温められた空気は上昇する。棟からファンによって床下に運ばれた温かい空気は1階から2階へと上昇する。風の道を考えたなるべく自然の力で家を温めるこちらは冬向きだ。

 まあどちらの建物も地球にやさしいのですが、現代人には通用しない。

 費用対効果や即効性を求めたら役不足でもある。ピピッとスイッチを入れれば涼しい風が吹いてくる。これに慣れてしまったらもう昔には戻れない!

 今の家にすんでから14年になる。近くに川が流れているから(新中川)東京湾からの海風を運んでくれて夜は涼しい風が吹く。のは引っ越した当時だけだった。
 
 家がびっしりと建て込んだ現在は風の吹かない熱帯夜が続く。連日連夜エアコンはフル稼働している江戸川の夏、日本の夏。

 住宅ローンが無ければ海の近くに引っ越しをしているだろうね。

コメント
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