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疫病とよべるほどの軍隊での白人の自殺率の増加

2012-07-26 10:26:31 | TIME reading
7月23日づけのTIMEの記事、「自殺との戦い」は興味深い話だった。
それはここ!二人の自殺した兵士が紹介されている。

1人は、Michael McCaddon。
4人の子どもがあり、日本なら防衛大学付属医学校を卒業後に見習い医師として
ハワイのある病院へ勤務してすぐに命をたった。

もう1人は、Ian Morrison。
ヘリコプターの操縦士だった。
奥さんが画像にあるとてもきれいな女性。
まだ結婚してそんなに経っていないカップルだろう。
彼女は心理学で博士号も取得している。

問題は、この二人の兵士が、戦争(イラク&アフガニスタン)の最前線に行っていないのに
強迫不安症のうつ病に度々悩まされて自殺したことだ。
アメリカの人種別にみても、白人男性兵士の割合が非常に高い。

驚くのは、アフガニスタンで死んだ兵士の数をアメリカに帰還した後で自殺した兵士の数が上回っていること。
どう考えてもなんとか打開策を見つけないとまずい。
でも、記事を読むとありきたりのことしか書いてない。
例・軍人向け自殺予防HP、ホットライン、自死した家族向けの集まり等。

軍隊の所属別では、陸軍がダントツに多い。
次が空軍、海軍、そして海兵隊。

ここで思い当たるのが、先週の英会話クラスでのこと。

先週は、次に私たちの担当になる新しい男性講師(46歳、オーストラリア人で奥様が日本人)とジェシカの二人の先生だった。

私の記事担当の日だったので、TIMEからの記事、「男の子向けの無料のバレエクラスが開始される」というのをやった。

アメリカでは、芸術関連の習い事はかなり中流以上じゃないとさせない親が多い。
まして男の子にバレエなんて・・・とBilly Elliotの映画みたいなことを思う男親は多い。

だから元プロダンサーだった男性が寄付金で基金を設立して、希望者に放課後、男の子だけのバレエクラスを始めた。
そうしたら、全米で希望者が多いことが判明して、少しずつ同様のクラスが増えてきたという内容だった。

この話をしていると、そのオーストラリア人の先生が、
「僕はまだ自分の子どもがいないけど、もし息子がこんなこと言ったら絶対にNO!だ。」と言う。

また面白いのは、大の男が軽自動車に乗ったり、いわゆるママチャリに乗って近くをうろちょろしたら
写真に撮られてからかわれるというじゃないの!

そうなのだ。
男は男らしくしないとダメだ、という既成概念がとても強いんだな。
特に白人男性の中には、そういう保守的な考え方がいまだに根強く残っているのかもしれない。
なんだか面倒くさいなぁと思ってしまう。

日本のテレビでマツコデラックスをはじめとして、オネエキャラ(女装した男性、つまりgay)を見ない日はない。

ということは、日本は性の境界線には、欧米よりずっと寛容な気持ちをもつ国民じゃないのかな?

私の考えはちょっと違う。

親が完璧なパートナーを捜して、離婚→再婚を繰り返してきた欧米では、
そういう葛藤を見させられて大きくなった子どもの精神衛生は置き去りにされてこなかったのかな?

大人になり、自分が家族をもつ側になって、人生の大きな試練をくぐっていかなくちゃいけなくなった時、
実は無条件の親の愛情の下で育たなかった、大きな不安や磐石な一体感がないということは、
中年期以降の人生の危機になかなかうまく立ち向かえないことがおこるのじゃないかと思ったりする。

自分を自分でちゃんと肯定できるためには、お金や物質的な豊かさもあったらいいけど、
その基礎に自分をあるがまま受け止めてもらえた大人の存在が必要不可欠だと思う。

その親が自分の幸せを第一に考えてグラグラしていると、やはり子どもは不幸な人生を送ることにならないかな?

Drの資格をもった、二番目の男性の奥様はお子さんがいない分、今後の人生に幸多かれと思わずにはいられないのだ。