磐梯(ばんだい)のすそ野に立ちて思いきり双手(もろて)ひろげて湖をかこむ
(生徒さん作)
双手(もろて)は両手の方が良いと先生。
字余りに関しては、三字四字も多くならなければ、余り気にする必要はない。
扇畑先生ですら、自分の作品に満足感は無かった。斎藤茂吉も同じく。
(私の作・歌)
ハーモニカの恩師床に臥ってゐると聞き人生のはかなき思ひ知りし日々
(先生)
全体的には口語的。現代語「臥って」の「って」は、古語、古文体では使わない。
それに、一句(6)、二句(10)、三句(5)、四句(7)、結句(5)と、
短歌の三十一文字(みそひと文字)の概念からも大きく外れズレてしまっている。
(先生)短歌というものは、お互いに話しているのとは違うので、表現が違う。
(改作・先生手直し含む)
ハーモニカの恩師臥せりと伝はりて命のはかなさ思ひ知る日々
短歌はうた。歌謡曲も五七七五…。とリズム感が大事。
(以下、大後編へと続く)
以上。よしなに。wainai