ここで、体験者の、畠山さんと言う、認知症の妻を愛する会の方が登場。
九十歳近い妻を介護。2017年頃から、妻の様子がおかしくなる。今出て来たような問題が起こって来た。
そして、何度か入院する。家に戻った方が良いのではと言われて、戻って来た。そこで、家庭訪問看護婦さんが点滴を打っても、病院とは違い、点滴の針が金属じゃなく、何とプラスチックだった。
これじゃあ、通る訳がないと思って居たら、何と、看護婦さんは七回を刺してやっと打ち込んだ。しかし、妻は、認知症の為、気付かない。
私の方が痛そうだった、と言う体験者の方。そして、彼はある妙案を思いつく。
出来るだけ食べ物を飲み下しやすくするようにして、小さく切る。そして、それを口に入れさせ、何時間かけてもいいから、噛ませてあげた。ハムでも何でも小さく。その最初の一日は、イチゴ一つと、バナナひとかけらからだった。
すると、不思議と、本人は、元気を取り戻し、元気に次第になって行ったと言うから不思議だ。
次第に量も増え出し、今度は、下から出てくるものに困るようになる。これには、おむつを日に何度も代え、ベッドにビニール等を敷いて対処。嬉しい悲鳴だろう。
そして、もう、点滴も要らなくなり、無事回復。自宅を歩けるまでになる。そして、今度は、デイケアだ、デイケアに何としても妻を連れて行くんだと言い、しかし、転んで手の骨を折ってしまう。足の付け根も危なかった。
しかし、妻は負けない。妻の好物は、肉だった。お年寄りになると、肉を食べなくなるなんて嘘。肉が好きな人がお年寄りには実に多い。年を取ると野菜よりも肉が好き。そのお陰で、妻は、骨が奇跡的に折れてなく、肉のお陰で骨折が助かった。

