雪が降る/いそぎの田圃で大さわぎ(「さわぎつつ」)/白鳥群/秋終(あきじまい)の里(最初は「里の夕暮れ」だった)
(生徒さん作)
郡山市多田野町の向こう側の田んぼで白鳥の群れを見た作者。
先生はブツブツ切れすぎていると。
秋終あきじまい(農家ではよく使う言葉。この言葉は欠かせない、と先生)。
(作者の生徒さん)
五十羽百羽の群れで白鳥が田んぼを占拠している。
二、三羽が警戒して見ている。
(先生)「さわぎつつ白鳥群るる」は余り良い表現じゃない。
「いそぎ」は要りますかね?生徒さん「冬の前だから」
先生「それはわかります」「急いで」がなくても「さわぐ時、事はある」。
二つがかぶる「急ぎ」は要らないのでは。
(改作)
雪の降る前の刈り田に大さわぎ白鳥群るる秋終の里
(先生)手で字数を数えて作歌するのも良いですが、あくまでも感覚を頼りに作った方が良い。(しばらくその男性はクセからか、指で数えて作歌している)。
秋終(あきじまい)独特の言い回しだから、ルビは振った方が良い。
夫(つま)の描(か)く磐梯(山)に わが短歌(うた)を添へて新春の色紙仕上がる
(生徒さん作)
順番としては、生徒さんの歌に合わせて旦那さんが絵を描いてくれた。これは旦那さんの描いたものに奥さん(生徒さん)が入れた事になってしまう。(順序が逆になってしまう)。
お正月だから気持ちをしっかりと良くしたかった気持ち。
(先生)磐梯山の「山」はあってもなくても意味が通じる。磐梯といえば「山」だから。
(先生)
夫(つま)の描がきし磐梯の色紙に(のせる)詠みし新春の短歌(うた)
新春の
(生徒さん)
歌自体は、何年も前に作った歌。磐越西線に乗っている時に作った歌。その絵には線路が描かれている。
(先生)
新春を、は必要ですか。(生徒さん)要らないです。
どちらに力を入れるのか?旦那さん?奥さん?
(別の生徒さん)
後先も重要視しなければいけないのか?
(先生)(そうともいえない)(生徒さんの気持ち次第)。
一つには「添へて」これを何とかするとうまくいく。
「添へる」んじゃなくて、「歌」が中心。
(改作)
「わが短歌」を主にした場合。
我が短歌(うた)に寄せて描きし(磐梯の夫筆にて)夫(つま)の手の磐梯山に色紙仕上ぐる
中々作者の気持ちを作中の人物の気持ちとを表すのが…。(先生)
(先生作)
ストーブの焼けるにほひに煮立つ湯か雪まつ窓にゆく(逝く)秋はやし
「か」は、詠嘆。
先生の二階の部屋。ストーブ焚くとちりちりという。
冬だなあ、との思いしきり。先生はストーブの焼けるにおいが大好き。冬も好き。湯が煮立つのも音とともに好き。
生徒さん、正月、雪が降らないと面白くない。何とも言えない風景。
(先生)最近、やかんに凝っている。ちっちゃな、古風なやかんを買った。
次回、2/8(土)。第二土曜日。大槻公民館。
三月は第三か15日か16日かしか取れない。
第一第二は取れない。公民館も予約が一杯で。行事も詰まっていて。
以上。よしなに。wainai