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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その259)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<裙:クン、も、もすそ、すそ、はだぎ>
・も、もすそ:裙腰=もすそをつけた腰、裙釵(クンサイ)=もすそとかんざし=婦人のこと、
裙帯=もすそのひも、もすそと帯。
「クタイ」とも読む(漢検2)、裙布=綿布のもすそ(婦人の服飾の飾りのないもの)
・すそ:裙辺=裙子(*)のすそ
・はだぎ:裙衫(クンサン)=はだぎとひとえ(*「衫」は単衣の意)、裙襦=はだぎ
*「裙子(クンシ)」=僧侶が身に着けるひだのある黒い袴のような衣服。「クンス」とも読む。 ←大字源も同様。大漢和では「「裙子(クンス)」=女子の腰にまとう襞のある袴」
・その他:裙帯菜(クンタイサイ)=わかめ、鼈裙(ベックン)=スッポンの甲羅の周囲に取り巻くようについている、柔らかくて美味しい肉のこと
<裹:カ、つつ(む)、つつ(み)、まと(う)、たから>
・つつ(む)、つつ(み):
裹革、
包裹(ホウカ)、裹屍、裹足、裹頭、裹糧・・薬裹・・・裹物・・・
・まと(う):裹纏(カテン)=つつみまとう
・たから:(つつみ蔵するものの意)
国裹(コッカ)、苞裹、裹物=布施、贈り物などにする金銀布帛の類をつつんだもの
・その他:(「裹」に“はな”=華?とか“ふさ”とか“草の実”とかの意あり)緑葉紫裹、濯穎散裹・・・出典:詩の中の一節・・・(漢検2にも、意味②として“草の実”とあり。熟語掲載はナシ。)
<褂:カイ、うちかけ、はだぎ>
・うちかけ、はだぎ:熟語ナシ。「袿」に同じ(大漢和)。
・その他:(いくさごろもの一つということで)褂子(カイシ)=戎衣。
<褌:コン、したばかま、ふんどし、みつ>
・したばかま:褌衣、褌袴、褌中、褌襠=袴襠=したばかま、褌冒=したばかまと頭巾、褌蝨(コンシツ)・・・
・ふんどし:(邦語)
緊褌
・みつ:
前褌(まえみつ)
・その他:
<褌祝(へこいわい)>
<褊:ヘン、せま(い)、きみじか>*漢検2「きみじか」訓読みナシ(意味にはあり)
・せま(い):
褊狭(ヘンキョウ)=①度量が狭いこと ②土地などが狭いこと 「偏狭」とも書く。、褊隘(ヘンアイ)=せまい、窮屈、褊忌(ヘンキ)=心が狭くて人をねたむ、
褊心、褊忿=心が狭くて怒る、褊激=せまくはげしい
・きみじか:
褊心、褊促=心が狭く気が短い、褊急=器量がせまくて性急なこと
・その他:
褊衫(ヘンサン)=僧衣の一種。「偏衫」とも書く。褊綴(ヘントツ)=江戸時代に医師などが着た羽織。偏衫と直綴(ジキトツ)とを折衷してつくった衣。「ヘンテツ」とも読む。
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