翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

言う・云う・謂う

2006年09月25日 | 英語・翻訳

提出された和訳文を読んでいて

「云う」「謂う」という表記に出会うことがあります(@_@)

たしかにワープロ変換で出ることには出るのですが、

時代物など特に旧字を使う指示がある場合以外は、現代表記です。

そして、旧字を使ってきたからといって、その人の年齢が高いとは限りません。

「云う」という表記をしてきたのは若い人です。

「何で、この字を選んだのですか?」

「法律の世界だから、古めかしい表現の方がいいと思いました」

なるほど、そういう理屈だったか・・・。確かに、英訳の場合は文語的表現やラテン語使うしなぁ~。

おっと感心している場合ではないです。気をつけましょう。

ところで、先日、教室で生徒さん達に教えてもらったのですが(汗)、

最近の作家で、作品の中でわざと「云う」と表記する人もいるそうです。(最近の作家のものはあまり読んでいないのがバレてます

しかし、翻訳は翻訳、小説の世界とは別です。

特に文脈上必要な場合を除き、旧字使いは控えましょう。

たまに、漢和辞典を引かないと読めない難字にあたる場合もあって、読む方はかなり鍛えられております(^^)

蛇足ですが、「~でせう」ではなく、「~でしょう」です(^_^)

 

------------------

 翻訳お役立ち情報を載せたホームページも是非ご訪問下さい。 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする