海外での昔話シリーズを書いてたら、ふと、日本の今はなき名店を思い出しちゃって・・・
一応、思い出語りシリーズの一つとして載せときます
当初、2018年1月2日にアップしましたが、その後それらしい時期に移動させました。
2時間ほど付き合って欲しい。
って、5時集合ってどうなの
普通じゃないぜ。
って、云いながらも嫌じゃないし、約束の場所に向かう。
「遅い遅い~。急ぐんだ」
「って、何処へだよ。」
「ほら」
「ここって、普通の民家じゃないの?」
もし一人でここにやってきたら、この引き戸をあけて入っていく勇気はないぜ
どう見ても普通の民家だよ。
看板も暖簾もない。
たまたま、開店と同時にぞろぞろと人が入って行ったから入られたけど。
愚昧の後ろにはたまたまお客さんがいらっしゃらなかったからこういう写真が撮れたが、この日以降何度足を運んでも営業時間中は常に数人、いや十人程度は待ち行列だったから、ここの引き戸を開けるかどうするか迷う人はなかっただろうけど
この日も開店10分後には既にお断りしていたぞ
なんていうお店なのだ。
だがここは野毛の隠れた呑兵衛のメッカなのですよ。
武蔵屋
野毛でここを知らなければモグリというかどうかは定かではないが、野毛の飲み人ならば誰もが知っている飲み屋さん。
そこに愚昧が初めてやって来た
先客さんはグループ客が多いらしく座敷で話をされている。
我らはカウンターに陣取って店内観察。
開店直後なので、みんな何も出されていない。
「お酒でいいですか?」
答えは2種類あって、「ハイ」又は「ビールから」だそうだ。
おいおい、勝手にハイって答えるんじゃないよ。
でも、ビールはさっきまで飲んでたからまぁいいか。
お箸は使わない湯飲みに一人ずつ供される。
箸置き替わりなんだろうか
これが例の土瓶(居酒屋礼賛で何度か読んだやつ)かぁ! 来たことはないがネット上で情報だけは見聞きしている耳年磨 愚昧は親爺ですけど・・・
期待が高まる。
来たことは無いんだけどね、ネットでお作法は知っている(はず)。
お店の人と口をきく機会はもう無くてもいい。
あとは、こちらのペースにあわせていろいろ進めてくれるはずなのだ。
とりあえずおさらい。居酒屋礼賛より
別名「三杯屋」とも呼ばれていて、昔から日本酒(桜正宗・上撰)を3杯きりしか飲めないことで有名です。
年中いつ来ても変わらぬ料理が出されることでも有名で、座るとまず、おからと、玉ねぎの酢漬けが出され、しばらくするとタラ豆腐が出されます。タラ豆腐は、お客さんの顔を見てから作り始めるので、他の2品よりもちょっと遅れて出されるようなのです。そして2杯目のお酒をもらうと納豆が出され、3杯目のお酒でお新香が出されます。
おからとたまねぎの酢漬け。
開店と同時に飛び込んだから、タラ豆腐は少し遅れたみたい。
1杯目がほとんど終わりそうだ。
当然、ゴクゴクと飲み干して2杯目に。
この時じゃぁないけど、別の機会に撮った注ぎの絵
最初は高い位置から勢い良く!
八割方注いだら土瓶を近づけてゆっくりと。
最後はギュッと止める
これをおばぁちゃんにやってもらったら一滴も溢すことなく表目張力ギリギリになるんだって事だったけど、
どうしてどうして、お兄ちゃんも大したもんだ
グラスは満たされ納豆も供された。
お店の雰囲気もおつまみだ。
温燗なのでゴクゴクとも呑めるし、ちびちびもやれる。
20数人とはいえ皆がグビグビ飲むので土瓶が直ぐに空になる。
燗した一升瓶から写真の左側の土瓶に移し少し冷まして、右の土瓶に移し変えてみんなに供している。それでいい感じの温度になってるんだね。
2杯目までは写真のお兄ちゃんが注いで回るんだけど3杯目だけはおばぁちゃんが注いでまわってくれるみたい。
3杯目とともに出されたお新香をいただきながら、ちびちび。
途中、3杯目を注ぎにまわっていたおばぁちゃんが、よくお出でくださいましたと注ぎ酒。3杯よりはちょっと多めにいただいちゃいました。
その間にも多くの人が覗いてはお断りされていたのでこの辺でお勘定をお願いしますか。
一人2200円。
ご馳走様でした。
あ、そうそう、以上のお決まりの他に口明けのビールとか多少の追加のアテもオーダーできるんだぜ。
ほんま、エエお店でしたのに
『武蔵屋』 いつまで掲載されてるのかわかんないけど、食べログをリンクしときました。
2015年7月末日に惜しまれながらも閉店されました。
一応、思い出語りシリーズの一つとして載せときます
当初、2018年1月2日にアップしましたが、その後それらしい時期に移動させました。
2時間ほど付き合って欲しい。
って、5時集合ってどうなの
普通じゃないぜ。
って、云いながらも嫌じゃないし、約束の場所に向かう。
「遅い遅い~。急ぐんだ」
「って、何処へだよ。」
「ほら」
「ここって、普通の民家じゃないの?」
もし一人でここにやってきたら、この引き戸をあけて入っていく勇気はないぜ
どう見ても普通の民家だよ。
看板も暖簾もない。
たまたま、開店と同時にぞろぞろと人が入って行ったから入られたけど。
愚昧の後ろにはたまたまお客さんがいらっしゃらなかったからこういう写真が撮れたが、この日以降何度足を運んでも営業時間中は常に数人、いや十人程度は待ち行列だったから、ここの引き戸を開けるかどうするか迷う人はなかっただろうけど
この日も開店10分後には既にお断りしていたぞ
なんていうお店なのだ。
だがここは野毛の隠れた呑兵衛のメッカなのですよ。
武蔵屋
野毛でここを知らなければモグリというかどうかは定かではないが、野毛の飲み人ならば誰もが知っている飲み屋さん。
そこに愚昧が初めてやって来た
先客さんはグループ客が多いらしく座敷で話をされている。
我らはカウンターに陣取って店内観察。
開店直後なので、みんな何も出されていない。
「お酒でいいですか?」
答えは2種類あって、「ハイ」又は「ビールから」だそうだ。
おいおい、勝手にハイって答えるんじゃないよ。
でも、ビールはさっきまで飲んでたからまぁいいか。
お箸は使わない湯飲みに一人ずつ供される。
箸置き替わりなんだろうか
これが例の土瓶(居酒屋礼賛で何度か読んだやつ)かぁ! 来たことはないがネット上で情報だけは見聞きしている耳年磨 愚昧は親爺ですけど・・・
期待が高まる。
来たことは無いんだけどね、ネットでお作法は知っている(はず)。
お店の人と口をきく機会はもう無くてもいい。
あとは、こちらのペースにあわせていろいろ進めてくれるはずなのだ。
とりあえずおさらい。居酒屋礼賛より
別名「三杯屋」とも呼ばれていて、昔から日本酒(桜正宗・上撰)を3杯きりしか飲めないことで有名です。
年中いつ来ても変わらぬ料理が出されることでも有名で、座るとまず、おからと、玉ねぎの酢漬けが出され、しばらくするとタラ豆腐が出されます。タラ豆腐は、お客さんの顔を見てから作り始めるので、他の2品よりもちょっと遅れて出されるようなのです。そして2杯目のお酒をもらうと納豆が出され、3杯目のお酒でお新香が出されます。
おからとたまねぎの酢漬け。
開店と同時に飛び込んだから、タラ豆腐は少し遅れたみたい。
1杯目がほとんど終わりそうだ。
当然、ゴクゴクと飲み干して2杯目に。
この時じゃぁないけど、別の機会に撮った注ぎの絵
最初は高い位置から勢い良く!
八割方注いだら土瓶を近づけてゆっくりと。
最後はギュッと止める
これをおばぁちゃんにやってもらったら一滴も溢すことなく表目張力ギリギリになるんだって事だったけど、
どうしてどうして、お兄ちゃんも大したもんだ
グラスは満たされ納豆も供された。
お店の雰囲気もおつまみだ。
温燗なのでゴクゴクとも呑めるし、ちびちびもやれる。
20数人とはいえ皆がグビグビ飲むので土瓶が直ぐに空になる。
燗した一升瓶から写真の左側の土瓶に移し少し冷まして、右の土瓶に移し変えてみんなに供している。それでいい感じの温度になってるんだね。
2杯目までは写真のお兄ちゃんが注いで回るんだけど3杯目だけはおばぁちゃんが注いでまわってくれるみたい。
3杯目とともに出されたお新香をいただきながら、ちびちび。
途中、3杯目を注ぎにまわっていたおばぁちゃんが、よくお出でくださいましたと注ぎ酒。3杯よりはちょっと多めにいただいちゃいました。
その間にも多くの人が覗いてはお断りされていたのでこの辺でお勘定をお願いしますか。
一人2200円。
ご馳走様でした。
あ、そうそう、以上のお決まりの他に口明けのビールとか多少の追加のアテもオーダーできるんだぜ。
ほんま、エエお店でしたのに
『武蔵屋』 いつまで掲載されてるのかわかんないけど、食べログをリンクしときました。
2015年7月末日に惜しまれながらも閉店されました。
20110219