いつ頃のことだろうか。
札幌らーめんってのが、すごい勢いでやって来た。
確か、どさん子って屋号だったとおもうが、とんこつ醤油しか知らなかった愚昧少年にはとても刺激的なものとの出会いであった。
味噌バターコーンとか流行っていたと思うが、愚昧少年はシンプルな味噌らーめんが好きであった。
それでも、炒めた野菜(多分、ほとんどがモヤシだったんだろうと思う)から、いい意味での甘みが出て濃いめの味噌のスープをマイルドにした。
単なる妄想かも知れないが、奥深さを感じたものだ。
だが、いつの頃からかそのブームが去り、一店無くなり、二店無くなり、別の名前のお店になり、やがて田舎町にその残骸を確認するのが関の山のようになった。
だが、どこの町にも当時のどさん子、(そういえばどさん娘ってお店もあった。)を懐かしく思い出させるようなラーメン屋があるものだ。
先日、それを思わせるようなテントを発見した。
かつての愚昧少年は今では髪も薄くなり、肌の色艶も悪く、加齢臭の漂う老人になっていた。
老人は、ガラガラガラと引き戸を開けた。
目の前には調理場で忙しく振る舞う男性店員2名。
カウンターには、らーめんをすすっている壮年の男性グループに配膳を待つ若者の男女混合チーム。
半分の席が占められている。
老人はおもむろに腰を下ろす。
「味噌頂戴な」
いや、
「味噌じゃけんのぉ」
正直なところ何と言葉を発したか覚えてすらいなかった。
目の前で繰り広がられる酒池肉林。
いや、何だか選択した言葉を誤ったみたいだ。
中華鍋が温められ、
投入されたモヤシが鍋の上で踊っている。
て様々な調味料が投入される。
これで味噌のスープは完成だ。
そして、スープだけが丼に注がれる。
ここで、視線を手前の鍋に移そう。
時間も少し巻き戻す。
手前の鍋には麺がダイブ
茹で上がった麺は手際よく纏められ丁寧に湯切りが行われる。
スープが満たされた丼に麺が移され、
その上にモヤシが載せられる。
様々な具材がトッピングされ、仕上げはコーン
いよいよ、ご対麺である。
中太麺を期待したが、思ったよりは細めの麺。
如何にも味噌ですなスープ。パサパサのチャーシューにコーン。
確かにあの頃のどさん子味噌らーめんはこんな感じだった。
なつかしや、懐かしや。
730円。当時はもっと安かったろうが、記憶の中にはジェンジェんない。
出された味噌らーめんを平らげた老人は静かに席を立った。
「ごっそはん」
ガラガラガラと引き戸を開け外に出た老人はおもむろにカメラを取り出し、当時を懐かしむかのようにシャッターを切った。
ほんば札幌ラーメン。
ちなみに、食べログによると、
『サッポロラーメン ほんば』
大阪府大阪市阿倍野区長池町21-10
西田辺(地下鉄御堂筋線)から徒歩3分
営業時間:17:00-4:30
定休日:年中無休
札幌らーめんってのが、すごい勢いでやって来た。
確か、どさん子って屋号だったとおもうが、とんこつ醤油しか知らなかった愚昧少年にはとても刺激的なものとの出会いであった。
味噌バターコーンとか流行っていたと思うが、愚昧少年はシンプルな味噌らーめんが好きであった。
それでも、炒めた野菜(多分、ほとんどがモヤシだったんだろうと思う)から、いい意味での甘みが出て濃いめの味噌のスープをマイルドにした。
単なる妄想かも知れないが、奥深さを感じたものだ。
だが、いつの頃からかそのブームが去り、一店無くなり、二店無くなり、別の名前のお店になり、やがて田舎町にその残骸を確認するのが関の山のようになった。
だが、どこの町にも当時のどさん子、(そういえばどさん娘ってお店もあった。)を懐かしく思い出させるようなラーメン屋があるものだ。
先日、それを思わせるようなテントを発見した。
かつての愚昧少年は今では髪も薄くなり、肌の色艶も悪く、加齢臭の漂う老人になっていた。
老人は、ガラガラガラと引き戸を開けた。
目の前には調理場で忙しく振る舞う男性店員2名。
カウンターには、らーめんをすすっている壮年の男性グループに配膳を待つ若者の男女混合チーム。
半分の席が占められている。
老人はおもむろに腰を下ろす。
「味噌頂戴な」
いや、
「味噌じゃけんのぉ」
正直なところ何と言葉を発したか覚えてすらいなかった。
目の前で繰り広がられる酒池肉林。
いや、何だか選択した言葉を誤ったみたいだ。
中華鍋が温められ、
投入されたモヤシが鍋の上で踊っている。
て様々な調味料が投入される。
これで味噌のスープは完成だ。
そして、スープだけが丼に注がれる。
ここで、視線を手前の鍋に移そう。
時間も少し巻き戻す。
手前の鍋には麺がダイブ
茹で上がった麺は手際よく纏められ丁寧に湯切りが行われる。
スープが満たされた丼に麺が移され、
その上にモヤシが載せられる。
様々な具材がトッピングされ、仕上げはコーン
いよいよ、ご対麺である。
中太麺を期待したが、思ったよりは細めの麺。
如何にも味噌ですなスープ。パサパサのチャーシューにコーン。
確かにあの頃のどさん子味噌らーめんはこんな感じだった。
なつかしや、懐かしや。
730円。当時はもっと安かったろうが、記憶の中にはジェンジェんない。
出された味噌らーめんを平らげた老人は静かに席を立った。
「ごっそはん」
ガラガラガラと引き戸を開け外に出た老人はおもむろにカメラを取り出し、当時を懐かしむかのようにシャッターを切った。
ほんば札幌ラーメン。
ちなみに、食べログによると、
『サッポロラーメン ほんば』
大阪府大阪市阿倍野区長池町21-10
西田辺(地下鉄御堂筋線)から徒歩3分
営業時間:17:00-4:30
定休日:年中無休