【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

フィレンツェにて

2009年01月06日 | 徒然日記
関空にて、カルネの商材を税関で再輸出申請をした後、出国する。

ローマへの長いフライト。12時間半。

機内で『SEX AND THE CITY』を観ていたのだが、あまりにつまらなく途中で消してしまう。その後、モニターに映るシベリア上空に貼りついている動かない飛行機を何度も睨みつけながら、はやく進まないかと思いながら、本を読む。『週末アブロードに愛をこめて』(著・都丸幸泰)を読破。なかなか面白い内容ではあったが、旅の醍醐味である人との出会いがほとんどない内容。これは短い旅だからなのか、はたまた著者の性格によるものだろうか。もしそうだとしたらこの著者はもったいない旅をしてると思う。

機内で缶ビール4本と赤ワイングラス1杯。

咳が出るので、空港で買った総合風邪薬を服用す。体調芳しくなし。周りの乗客を気にする。

ローマ空港での辟易した3時間のトランジットをなんとか過し、フィレンツェへのフライトに乗った。ローマ空港では何か食べたほうがよいと、マクドナルドでチーズバーガーを買ってベンチで食べた。マクドナルドは全世界でバリューセット(?)だかなんだかを展開しているみたいだが、その価格を見れば、食の物価の違いが明らかだといつも思う。ちなみにイタリアでは約900円くらい。日本より高い。

フィレンツェの空港よりタクシーに乗り、定宿としているHOTEL VILLA CARLOTTAへ着くともう深夜0時であった。

ホテルのバーでビールの小瓶を2本分けてもらい部屋で飲んでベッドに入った。そして目が覚めたらまだ朝5時である。真っ暗である。予定通り、俺の時差ボケは始まったようである。

フィレンツェの朝。氷点下6℃という信じ難き寒さの9時半、レオナルドとロレンツォがホテルにやってきた。いつもの通り、郊外の彼らの工房へ。小高い丘を越えて車は走る。トスカーナの田園風景。素晴らしい。遠くにオリーブ畑とワイン畑が連なっている。

商談を終え、昼はロレンツォとピッティ宮殿の傍のレストランテでスパゲティアラビアータとインサラダミスタ。そしてハイネケン。満足・・・満足。

その後は、イタリアではエルボリステリアと称されるナチュラルハーブを用いたコスメの店を探し、様々な香りのボディローションを見つけた。これを春の展示会のGive-awayに使うことに決める。

フィレンツェ一番の彫金師でありデザイナーであるマネッティ氏を訪ね、オーダーしておいたIvoryのカメオブローチを入手する。この出来栄えにも満足・・・満足。去年のTBSの世界遺産の番組の中でも、どうやら彼は紹介されていたようだ。

今夜はこれからチェザレさんと食事。

明日はイタリアの祝日、夕方までフィレンツェで面白いものがないか見て回ろうと思う。夕方のフライトでシシリー島の州都・パレルモへ飛ぶ。

暖かい日になればいい。