【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

中年バックパッカー旅2019夏〜タイ編

2019年08月17日 | 旅三昧!釣り三昧!

中年バックパッカー旅2019夏〜タイ編



今年の夏は思い立ったら吉日、という事で台風10号による雑魚釣り合宿中断から急遽の国外逃亡を企てアジアンバックパッカーとなってきた。

先ず旅目的は自身が知らない街へ行く事。ボンヤリ適当に好奇心に任せて歩く事。

色々ネット検索すると、やはりBKKへ一先ず入るのが一番格安のようなのでドンムアン行きのLCCチケットを押さえた。

そこからの三択として下記の通り考えた。

1. カンボジアのシェリムアップへ飛びアンコールワットを訪れる旅
2. ベトナムのダナンへ飛びホイアン辺りをうろちょろする旅
3.陸路でパタヤへ移り海の傍で辛いタイ料理を食べてゆっくりビールをガブ飲みの旅

先ずはバックパッカーとなるべくAmazonでリュックを購入した。



このリュックに入る荷物で旅しよう。嵩張らないTシャツ、短パン、下着数枚と草履とクスリ、歯ブラシセットくらいか。あとサングラスと帽子も準備。貴重品とパスポートは肩からのショルダーバッグにいれた。

夏休みで関空駐車場は満車状態と思うのでいつものように空港でクルマを乗り捨てず、特急はるかで向かう事にした。

僕は結局、親友Sammyの現地は雨季にて南に行ったほうが賢明とのアドバイスを受けパタヤを目指す事にした。

ダナンも良かったので嫁も誘ったのだが暑い街には行きたくないとの話にてまた次の機会に取っておく事にした。

海パンもリュックに放り込んでおいた。

滞在ホテルは一泊3000〜4000円くらいで評価の高い所をtrivagoで選んだ。

僕は航空券はスカイスキャナー、宿はtrivagoのアプリを利用しているのだがこの2つのアプリがあれば今や無敵である。

久しぶりのJRはるかでの関空入りにて、京都駅プラットホームにあるうどん屋できざみうどんと生ビールを頼む。

さてバックパック旅開始だ。

関空で昼ビールをグイグイと呑む。

LCCの機内ではiPadに事前にダウンロードしておいたダヴィンチコードを久しぶりに観た。来月訪伊の際にお客様をお連れする『最後の晩餐』を改めて観る楽しみが出来た。

ドンムアン空港上空は驚くほど分厚い雲で覆われていた。雨季はこんな感じなのだろうか。

相変わらず昭和のクソ長いイミグレの列とタクシーの列に1時間以上、辟易となりながらどうにか宿にチェックイン。

遅くなったので近くのレストランでタイ料理をとり、ホテルの側にある夜の盛り場にチラッと顔を出すもギラギラ男達と紫色のその雰囲気に馴染めずコンビニでジョニ黒の小瓶とソーダを買って部屋に戻った。

やはり値段だけの宿である。次回仕事で来るときは最近ゴールド会員になったヒルトンにしようと思う。

朝早く目を覚まし屋台でバーミーを食べてホテルをチェックアウト。BTSでエカマイへ。




エカマイ長距離バスターミナル。

パタヤへのバスはかなり混んでいた。片道119バーツ也。

2時間半の高速バスでコレは安すぎるぞ!

郊外に出ると高速を東に走らせる。バンコクは郊外でも結構都会である。しかしそれもだんだんと田舎になるにつれて車も減り路が広くなってきた。

パタヤのバスターミナルからソンテウという乗合タクシーに乗る。50バーツ。


パタヤビーチは生憎の曇り模様であった。しかし街には海の風がゆるりと流れ南国である。



海沿いのオープンバーでビアチャンを飲む。大きめの音のBGMで “That’s the way” が流れている。

パタヤビーチ沖には数え切れない程のプレジャーボートが浮かんでいた。



昼はガパオガイを食べたが夜は何を食べようかな。思いっきり本場のタイを食したい。



夕方、ウォーキングストリートを歩いているとムエタイショーをしていたので好奇心から入店。しかしムエタイをみるだけで1000パーツとは茶番劇であった。まあこんなとこに入店した自分がワラけるので良しとする。



美味そうな串を発見しオーダー。

夜のパタヤはグレーだ。まるで中国人とインド人に支配されているようだ。中国人なら飲食代15%引きらしき事が書かれたレストランも見つけた。

雨が降ってくるタイミングで早々にホテルへ戻る。雨が降っている事もありソンテウも強気であった。距離的には10パーツ程度であろう乗り合いを200パーツとふっかけてくる。アホかと断り、結局タクシーと交渉し100パーツで帰った。

翌朝、気を取り直してホテルの屋上にあるプールでしばし日光浴。陽射しがかなりキツイ。小一時間、誰もいないので何十年かぶりにバタフライで泳いでみた。20メートルくらいまでならなんとか泳げそうだ。



その後、思いつきでバイクタクシーを拾いサンクチュアリオブトゥルースへ向かった。




ここは東洋のサクラダファミリアと云われるらしく海沿いにドン!と建っていた。ここもサグラダファミリアと同じくまだ建造中らしい。全て木製で釘など使われていない建造物との事だ。アジアのあらゆる宗教を重ね合わせたようなつくりである。


また街を歩き見つけたタイレストランにてヤムウンセンが美味かった。



足ツボマッサージ。150バーツ/hr。

思いつくままのパタヤ放浪だ。今日は26000歩以上歩いた。どうりで足の裏に靴擦れが出来るはずだ。

パタヤはベトナム戦争の際にアメリカが保養地として開拓した街らしい。どうりでここの夜は僕の知る限り一番壊れている。歩いているとかなりの女性やオカマに声を掛けられる。

正直なところパタヤという今回の選択は旅としては失敗であった。かつて訪れたプノンペンに次ぐ失敗である。

いつもであれば、なんら下調べしなくても訪れれば新しい発見があり驚きがあるのだが、ここにはそれがなく老いた欧米人らとギラギラ眼ををしたアジア人らがいるだけであった。

しかし良い社会見学にはなった。

チェックアウトの朝早々にバスターミナルへ向かった。

バスターミナルへのソンテウにたまたま乗り合わせたランプータンが入った買い物袋を手に持つ若い女性に話しかけられた。

女「これからどこに行くのですか?」
僕「バンコクに帰るところだよ」
女「今度はいつパタヤに来ますか?」
僕「わからないや…パタヤに住んでいるの?」
女「はい」
僕「何して働いているの」
女「お客さんを探しています。パタヤに住む女性はみんなそうよ」
僕「 … 」

パタヤから渋滞のいつものバンコクに戻った。

最終日は親友Sammyと晩飯の約束をしているので、それまでの時間は僕が今BKKで随一と思っているタイマッサージの店『 THE THAI 』へ。ここは2時間800バーツとそこらのマッサージ屋よりはるかに高いがそれだけの価値があるのだ。

SammyとRingoにはエンポリアムの裏にあるなかなかディープなタイレストランに連れて行ってもらった。タイ語のメニューしかないレストラン。そしていつもながらにご馳走になった。Sammyとは知り合ってから既に人生の半分以上の月日が流れ、かつて若かりし頃は平気で朝まで飲んだ仲である。さすがにこの歳でお互いそんな事は出来なくなったのだがあの頃を懐かしみつつ笑える真の友である。

かくして僕の台風10号発生により急遽決めた中年バックパッカー旅が終わった。

なかなかゆるい旅であった。

細かな計画を立てない思いつくままの旅、今後もまたカバン1つ背負って未知の街々をテクテク歩きたいと思う。



朝バーミーの屋台にて(17/8/2019)

タイ万歳!🇹🇭