【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

琉球放浪2022秋 『 島陰の風裏抜けて〜 海人の旅 』

2022年10月17日 | 旅三昧!釣り三昧!
琉球放浪2022秋 『 島陰の風裏抜けて〜 海人の旅 』




しばらく前の5月半ば、前回の久米島キャンプから帰った頃から今回の久米島への旅は計画していた。

今回は雑魚釣り仲間のマツモト兄も初めての久米島釣行参加となり羽田から那覇入りし那覇空港で待ち合わせた。

今回、いつも世話になる遠藤くんの船にて現地の旧友ナカと3人でパヤオでのキハダマグロと浅場のインリーフキャスティングでカスミアジという2日間チャーターを予定していたのだが、残念ながら穏やかな本州とは真逆でフィリピンへ引き込まれるこの時期の強い秋風をモロに受けての大時化の釣り旅となりそうであった。

どうにかこうにか出港は出来るものの、パヤオやインリーフでの釣りは難しく島の風裏となる近海でのジギングが主流となるのではと予想しつつ機上の人となった。

滞在中の久米島は残念だが雨のようだ。気温は27℃と暑すぎずその点では本州の過ごしやすい夏日くらいか。ただ風速は間違いなく10メートルはあろう。

今回はマグロキャスト用のスピニングタックルにPE5、インリーフキャスト用のスピニングタックルにPE3とPE2、マグロジギング用のベイトリールPE3とPE2.5、そして電動ジギングPE4というロッド5本、リール6台を持ち込んだ。

島陰風裏の釣りだけとなればキャストスピニングPE3とベイトジギングPE2.5が恐らくメインタックルとなろう。ジグも軽めのスロー系にてアカジンあたりを目標に根魚ミーバイらを追いかける事になろう。

いずれどのような形になってもオリオンビールと泡盛を飲みながら南国にて三泊四日楽しもうと思う。

那覇空港1階到着ロビー端にあるいつもの「空港食堂」にてマツモト兄と沖縄そばを頼みオリオン生ビールで乾杯をした。  



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久米島空港には遠藤君が迎えにきてくれており、滞在中に使ってくれたらと軽ワゴン車を一台貸してくれた。ありがたい限りである。




その夜、南国食堂で久米島の仲間らと飲んだ。翌日からの釣行に敢えて刺身は頼まず、アグー豚やら島ラッキョウや夜光貝のガーリックバター炒め、ミミガーらを頼み泡盛を飲んだ。

魚はもちろん自らで釣って食べるのだ。

リョーマも遅れて顔を覗かせた。

今回は2回目となるイーフコンドミニアムを滞在先とした。こちらだとシングル一泊5000円強である。◎

翌朝、いつものコンビニで待ち合わせ、オリオンビールを半ダースと船メシを買って儀間漁港へ。

やはり海は大時化でこの日、久米島から釣りに出てるのは我々の船のみとの話。言わば強引の風速は12メートル、波は3メートルである。

船長の遠藤君は風裏となる島陰へ船を進める。途中一度強い雨がやってきたがしばらくするとそれも止み、予報に反しその後雨は降らなかった。




マツモト兄と僕とで水深150メートルを中心にシャくる。ナカとその日同船したアリガさんは昨夜飲みすぎたのか船中ダウンモードである。

そしてなんと三半規管を持たない人と思っていたかのマツモト兄が突然の船酔い!僕も危うく船酔いしそうな位の不規則な揺れであった。

しかし海の活性は悪くなかった。この海況でこれだけ魚が釣れるのは上出来と言えよう。















釣った魚はナカの知り合いである「たか家」にて料理してもらった。







スマガツオの刺身とタタキ、ミーバイの刺身、アザハタの煮付けが本当に美味かった。

そして僕らはあっという間にフワフワになり午後9時にはコンドミニアムへ帰還し夢の中へ突入した。

翌朝もコンビニで買い出しし遠藤君の船へ。

やはり残念だが島の東側は波風共に強くとても船を進められず、僅かに期待していたインリーフキャスティングも不可能であり、前日と同じく島の西側水深100-150メートル界隈の駆け上がりを丁寧に叩くスロージギングとなった。

しかしこの日は前日ほどジグに魚の反応がなくかなり厳しい1日となった。

そんな中、ナカが最高級魚であるアカジンを釣り上げた。








僕は最後の最後に電動ジギングタックルに付けた450gジグが水深150メートルに上手く適応し、落とす毎に魚がヒット!

そして3回目にガツン‼︎

とてつもない大物がヒットしたのだが、あまりに強くて上げれない。ロッドが軋み、電動リールが空回りしてしまう。なんとかポンピングで魚を上げようと試みるも僕の腰の方が保たず、遠藤君にロッド立てを用意してもらっている途中にPE4号が高切れしてしまった。

とてもロッドを立てる事さへ出来ないくらい大きな魚であった。

遠藤君曰く、根に張りついてしまったのだろうとの話。

またしても久米島の怪魚に完敗である。

根に張り付く前に魚を引き上げるべきであった。最初のうち電動リールが空回りしてドラグが滑りリールが巻けていない事に気づかなかった。

本当に残念だが久米島に潜む魚はデカ過ぎるのだ。

この夜も釣った魚を捌いてもらい久米仙ブラウンを炭酸で割ってシークァーサーを搾って気持ちよく酔った。たまたまダイビングで来島されたOさん親子らも合流し楽しい宴となった。










アカジンの刺身、スマガツオの刺身とタタキ、アザハタの煮付けは特に美味かった。

遠藤くんに久米島空港まで送ってもらった帰路、久米島から那覇へのフライト、那覇から伊丹へのフライトが共に遅延して帰りは予想以上に時間がかかったが、今回も本当に楽しい釣り旅であった。

久米島の仲間たちのこれからを酒を飲みながら話し、ぼんやりあと何回僕は久米島に来れるのだろうかと考えたりした。




次回は晴天の海原でジギングとキャスティングを楽しみたいと思っている。

最後に久米島にて楽しい時間を共有してくれた仲間らに感謝である。


久米島万歳!