頭のいい人ならきっととっくに気づいていたことと思われますが、このドラマは、主人公ジョンウがビジネスのためなら人を殺すこともいとわないというダーティな実の父親に出会いその父親をお父さんと呼べるまでの経緯を縦糸に、カジノがらみのリゾートビジネスの世界を横糸に構成されたものだったんですね。
ラスベガス、シルクドソレイユがドラマの中で大きな役割を果たすのも、そんな構成のためであり、かつてギャンブルの街だったラスベガスが、子供連れでも楽しめるリゾートに変身し、それと同じようなコンセプトのリゾート開発が流行り出したという背景をうまく取り込んだストーリーになっていたわけですね。
日本でもカジノ特区を設けたいという話がずーっとあって、今もくすぶり続けていますが、もし日本でカジノができることになれば、このドラマで描かれたようなカジノビジネスをめぐる現実のドラマが展開されることでしょう。
さて、父子の物語の方は、結局エグイ人物と思われた父チャン・ミノですが、ジョンウの母への愛は本物で、ジョンウの母も本当にミノを愛していたという美しい設定であり、ミノの最期も美しく描かれました。でないとねえ。
それと、なんで南アフリカまで行かなあかんねんと思ったけど、最後でそれがつながってくるようになっていました。
客観的にみると、特別すぐれたドラマとは言えないと思いますが、チソンとグァンリョルさんのいつもとは違う一面を見るのが楽しみなドラマという意味で、見る価値があると思います。
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