続々と多くのホテル系レストランでのメニュー表記問題が明るみに出てきた。
日本は食品の表記に対する意識が元々あまり高くないお国柄である。ヨーロッパなどでは、原産地の表記について早くから法律ができ始め、ワイン、チーズなどが代表的な例である。
シャンパーニュと名乗れるのは、指定の地域で収穫したぶどうを用いていること以外にも、さまざまな決まりがあるのは有名である。
食材に関してもブレス産の鶏などの表記がメニューの中によく出てくる。おそらくそれに習って、日本でも「○○産の牛肉を使った○○」のようなメニューの表現が頻繁になされるようになった。しかしこれで墓穴を掘ることになった。
元々あまり浸透していない食材の厳密な表現を、積極的にとりいれたばっかりに、現場の仕入れや調理人がそれを守ろうという意識の低さから、文字に表れたものと実際の齟齬が生じてしまったのでは?と思う。
小さな1軒のレストランであれば、その日に仕入れた食材ありきで毎日メニューを書いたりしているが、大規模になったホテルやチェーン店ではそういう小回りがきかない。少し御気の毒な気がする。
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