2005年9月。そごう心斎橋本店が復活した。
それから4年でこの店は大丸として生まれ変わることになる。
私はこのそごう心斎橋本店まで、ぶらぶら歩けば15分もかからないところで仕事をしているので、復活後すぐに見に行った。
「鳴り物入りの割につまらない」というのが第一印象だった。
1・2階の高級ブランドフロアと、11・12階のレトロな商店街をイメージしたフロア以外は、本当に普通で、魅力に欠けた。
今日まで3年半の間に、私がそごう心斎橋本店を訪れたのはわずか4回くらいである。
隣の大丸心斎橋店にもこの間、7、8回しか行っていない。それも、せっぱつまった用事がある時だけ。
かつての、そごう心斎橋店は、フロア面積も小さく、天井も低く、はっきり言って終わってるという感じの店だった。
しかし、比較的テナントに対してノータッチなそごうならではの隠れた魅力と言うのがあったので、私にとっては結構使える店だった。
例えば、今でこそあたりまえになったエスプレッソ用のコーヒー豆が昔から売られていたり、神戸の樽正が店を出していたり、美々卯があったり。
そごう三宮店も、かつては神戸で最も売上の多いデパートだったのに、今は見る影もない。
ここも、ノータッチの魅力と言うか、とんでもないものが売られていて、宝探しの魅力のある百貨店で、三宮の駅に隣接しているので人が多かったのに、今はまるで田舎の百貨店という空気が全店に流れている。日曜日に行っても、食品売り場以外は淋しい。
誰がそごうをこんな風にしてしまったの??
心斎橋は立地的と土地面積的に難しいところがあるが、三宮は好立地なのにコレだ。
私は阪神大震災以降、三宮に行ってもデパートに立ち寄らないケースが多くなった。
そごうはつまらないし、大丸はお高くとまりすぎで、どっちもイヤ。
そごうは西武傘下に入り、その後西武がセブン&ワイホールディングスの傘下に入った。
まず西武的なものは関西ではどうも受けが悪い。梅田ロフトくらいがまあましな方。
西武=安っぽいというイメージはぬぐえない。そごうは元々高級イメージはなかったけど、三宮については妙な活気があったものだ。
人のことをえらそうに言える立場ではないけど、地元の生活者が感じている違和感を、運営する百貨店の人々はわからなかったのかしら??
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