「ベートーベンウイルス」完観！

クラシックものドラマといえば、日本では「のだめカンタービレ」が一世を風靡した。
それとは違ったタイプだけど、なかなか楽しめたドラマたったと思います。
ただ、少し長すぎたかな？　いや、もし私がもう少しクラシックに詳しければ長く感じなかったのかも。

カン・マエこと完全主義者の実力派指揮者の音楽の本質にふれる台詞を自分が本当に理解できていたとは思えないから。

市響を舞台にしたドラマ。日本でも市響は沢山ある。レベルは様々。
文化に対する支援はとくに今のように財政が厳しい時代には縮小の傾向にある。
文化というのは金食い虫的なところがあるからね。

クラシック音楽というのは、日本では今やマイナー？ではないかと思うほど、ＣＤショップでの棚の数は少ないし、レンタルなんて涙が出そうなほどしか置いていない。

でも、「のだめ」や、４年前のトリノオリンピックで荒川静香が使ったトゥーランドット、オーディション番組で話題になったポール・ポッツなど、時々ヒットが出る。

オーケストラはまさに多数のパートが重なり合ってはじめて美しく響くもので、練習も、演奏会が終わった時の満足感も力をあわせて作るものだけに大きい。
困難があればあるほど、その先にある感動は大きいという性格のものだ。

このドラマは個性的なキャラクターに目を奪われがちだけれど、実はそういう交響楽団のベーシックな性格を描き出しているだけなのです。

繰り返しになりますが、少し長すぎたことを除けば、良く出来たドラマだと思いました。