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んー。
難しい。このテーマ。原作「人間の証明」を読んでいないので、いったい人間の証明が何を意味するのか?
欲もあり、美しくありたいとも思うのが人間ということなのか?
このドラマの結末で、結局インスクとジフンはどうなったのかはぼかされている。それが消化不良である。
とても難しいテーマであり、それを外国語で見るのは辛かったというのが正直なところ。
おそらく、「人間の証明」という原作の重さや緻密さはきっと素晴らしいのだろうと思います。
そういう意味ではこのドラマは素晴らしいのかもしれません。
しかし、韓国ドラマとしてこれを見た時に、外国人としてどう感じるかというと、韓国的手法で描かれたことがマイナスに感じます。
やはり原作が日本なのですよ。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲を日本人が演奏しても感動しないのと同じような感覚に見舞われた私でした。
(追記)
「人間の証明」を読みました。
ロイヤルファミリーは、確かに「人間の証明」を下敷きに、かなり大幅に手を入れて再構築されたドラマでした。
原作は「人間の証明」という大層な表題はついているものの、謎解きの推理小説であり、大きくは3人の人物がそれぞれの立場で謎に迫っていきます。
ロイヤルファミリーは、謎解き的な流れももちろん重要ではありますが、原作よりももっと人間の性に深く入り込んでいっています。
でも、表題をロイヤルファミリーとしただけあって、財力を持った人間と、底辺の人間の対比がよりクローズアップされていて、それがいつもの韓国ドラマっぽさをぷんぷんと感じさせてしまったことが、私にとってはマイナス要素になってしまった感じです。
でもきっと原作にもっと忠実だと、韓国では不自然だったり受けなかったりするのでしょうね。