(つづき)
キム・ヒョンソク監督は歳月が流れて愛に対する悩みも熟しただけビョンフンとヒジュン(イ・ミンジョン)のメローコードに気を遣った。 「信じて愛するのでなく、愛して信じるの」という名セリフも愛に対する悩みから出たことだった。 貝殻を媒介とした離別場面など自身の経験談も入れ込んだ。
「<광식이 동생 광태> の時だけでも'運命的な縁'に対するファンタジーがありました。 私が、ちょっと変わったもののようです。 最後の部分にシナリオと違うようにいくつかの設定をしたことは自らファンタジーを破る作業だったようです。」
キム監督は自身の作品に登場する男たちが弱点が多く見えるのに対して、意図されたというよりは、自分の考える男を描いただけだと言った。 ロマンチック コメディによく登場する'室長キャラクター'よりは規格化されない男を描きたかった。 ビョンフンを通じて不完全な男が一段階発展するのも見たかったし、自ら過ぎた日の誤りに対して贖罪する意味もあった。 <スカウト>で光州(クァンジュ)問題を扱ったのもそのような理由だった。
「<スカウト>は一番愛着がある作品です。 結果を離れて私の真心が最も多く入った映画だったと思います。 以前には小才をたくさん働かせたとすれば、 <スカウト>では馬鹿正直に、肩に力を抜いて行きました。 映画的に成熟することになった作品でしょう。"
キム・ヒョンソク監督は野球狂だ。 <スカウト>に出演したパク・チョルミン、オム・ジウォンと'ピクアン'という野球チームをつくって活動中だ。 <陽が西から昇ったら>(助監督) <スカウト>まで野球に対する愛は限りない。 <슈퍼스타 감사용>で突然出演することもした。 だが、相対的に <광식이 동생 광태><シラノ> など野球が登場しない映画の方が興行がうまくいった。
「野球映画は熱心に見るだろうが、作りはしないでしょう。 ハハ。」
もう、彼の中にあるものを総動員しちゃったんじゃないかな?
短い一編の映画だけど、ひとうひとつにこだわって作ったんでしょうね。
ほんと、十分に充電してください!