化学は、多くの技術の基礎ですね

ノーベル賞でわいておりますが、私思うに、化学、ケミストリーというのは、かなり多くの技術の基礎になるものだということです。

あらゆるものは、いろいろな元素の集合体ですからね。

ものを構成する素材を開発する際に、化学的技術はかかわってきます。

昔なら、自然のものを使ってあらゆるものをまかなっていました。
例えば、木を切ってきて燃やすとか、家を建てるとか、石を拾ってきて割り、矢じりにするとか。
果実を採集して汁をしぼり、自然発酵させるとか。

少し手を加えるだけで、生活に役立てていたわけですね。

しかしそれらを出発点として、人間は人為的に化学反応をさせることを知ります。

たとえば、木を燃やしたあとの灰であくをとったり、染物をしたり。

木を切ってと軽く書きましたが、製鉄技術の発達は、斧や鍬などの道具作りに大きく貢献しました。砂鉄などの状態から刃物まで持って行くには、多くの化学反応をさせるわけです。

今では身の回りにある多くの素材が人為的な合成や分解によってつくられたものです。
パソコンやケータイだって、形を作っているフレーム部分から、中の電子基板、液晶、ストラップに至るまで、あらゆるところで化学が生かされています。

昔聞いた話では、たくさんある科学分野の中で化学を選ぶ人は地味な人が多いということでした。なぜかわからないけど、昔は化学＝試験管みたいなチメチメしたイメージがあったのかも知れません。

物理学もシステム工学もその他いろいろもみんな大切ですが、化学に魅力を感じる若者が増えてくれるといいなと私も思います。