この時期になると思い出すことがあります。
この聖湖のそばにある、桑原良敏先生(広島山稜会元会長)の山荘で行われたピアノ演奏会のことです。
その準備をしたのが高名な登山家高見和成。そのころ高見和成は登山活動をしながら「自称文化人もどき」の活動もしていました。
登山ではタカ長とは別次元の人なので、高見から登山に誘われたことはありませんし、こちらから頼んだこともありません。しかし、文化人もどきの活動では頼まれることはあり、タカ長も協力していました。
桑原先生の山荘で行われたピアノ演奏会の日も何か頼まれました。そのため定時より早くゆくと、、、、、
「本当に来てくれたん、、、、」と満面の笑顔で迎えてくれました。あの笑顔が最後の笑顔になりました。その冬、高見は大山北壁で帰らぬ人になりました。
2008年6月タカ長たちは高見の慰霊登山のつもりで大山に登りました。
その日の大山はこのような感じで、山頂からの展望はありませんでした。文化人もどきの活動ではタカ長たちのグループもお世話になっているので、その日は高見の悪口を言いながら(?)山を歩いたような気がします。
彼が残してくれた本です。
高見和成はタカ長の登山人生で忘れることが出来ない人なので、これまでも同じようなことを書いたような気がします。
あれから長い時間が過ぎましたが、誰からも愛されたあの笑顔は忘れることはありません。
タカ長には大切な思い出です。