イスラエルの戦争拡大が止まない。イスラエルとパレスチナを正義の天秤にかけてもしょうがない。戦争は人が歴史を持つ以前よりあった。これはひとの本性で止めることはもうできないのかと思ってしまう。
新聞であるイスラエル市民の談があった。両親を先のハマスの攻撃で亡くしている。
・・・「テロリスト」ということばが蔓延してます。この言葉は自分たちが純粋な正義で、相手が純粋な悪だと考えるために使われていますが、そんな人間はいません。一方にとっての「テロリスト」は、他方にとっての英雄です。「テロリスト」として生まれた人などいない・・・と。またイスラエル人とパレスチナ人は互いのことをほとんどしりません、だから相手をモンスター化し、自分もモンスターになってしまう・・・・と。
2千5百年前のお釈迦さんも・・・「ただ誹られるだけの人、またただ褒められる人は、過去にもいないし、未来にもないだろう、現在にもない。」
また「怨みに報いるに怨みを以ってしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。」・・・とも。
いくら自分の「正義」を天秤にかけても埒がない。互いにモンスターになってしまったわれらは、あいての目をみて対話を始め、歴史や痛みを理解し共感しあうことしかない・・・と冒頭のイスラエル市民がいう。そうせねば。