7/8(日)
午前中に東別院の講座を聴きに行く。
鷲田清一氏です。人気の人なんでしょう、満員でした。語り口が易しく、わかりやすい。
内容は、生き苦しい現代になってしまった。すべてが能力・成果でしか計られない。就活にあっても、20社・30社に応募するも「あなたはいりません」という選別で門前払い。トコトン認められず否定されてしまう若者。へっこんでしまうのも当然です。
「明日は今日よりもいい」という時代を過ごし、過去の「遺産」で生きてるオトナたち。一方若者は、未来からの請求書までが突きつけられている。年金・国家の借金のみならず、放射能まで・・・。
組織・社会の内で、他をしのいで勝ち残るという現代のやり方は、どうにも八方ふさがりになっている。これを「男性原理」とすると「女性原理」の、たとえ国家が破れても、いきのこるちから・とにかくいきたるぞぉ~・・・のほうが良いのではないか・・・
また、こどもが育つのはコミユニティーとも・・・しかし今それは弱体化している。本来子供は「おじさん・おばさん」の目のある場で暮らしていた。おじさん・おばさんはてんでんばらばらの価値観で子供に接する。このデコボコのアレコレ有りの世界が子にとってはよいことだと・・・。能力と成果だけで選別され育ってしまうと、相当ヤバイことになる。
おじさんおばさんの「あれこれあってよし・・、でこぼこあってもなんとか生きていけるんだぞ」という姿を、子達が身に着けていけるのがコミュニティーだと・・・。
・・・的確な要約はできませんが・・・というようなハナシでした。