3年連用日記を使用して5冊目になっている。時々読み返す時がある。
10年前の今頃は・・・と、ページを繰れば、そこは紛れもなく10年前が出現する。
暑い日でした。和歌山県・高野山の山奥までの引越しでした。
前日にお客さんからTELあり。
・・・・給料が7万しかない。内水道高熱等で1万円差し引きし、残金6万。交通費を支出すると引越し代金が払えなくなるとまずいので同乗したい・・・とのこと。もちろん同意です。
日記には、長い道中のハナシが結構詳しく書いてあった。
今回の移動は親元へ帰るものでした。彼は派遣の社員で、怪我を負い仕事ができなくなったからです。しかしとんでもないことで、仕事は「オタメシ期間」ということで、労災もなし、なんの補償もなし!という。聞いた自分もハラが立ち、共に憤りました。
さらに派遣仲間の「いじめ」があり、暴力も受けたという。円形脱毛症がイタ痛しかつた。道中の彼は、一時の開放感からか、コンビにでチュウハイを買い込んで、助手席でチビチビやってました。
また高速代金節約のため、西名阪を途中で降り、下道にてトコトコ。着が7時半と記録されていました。帰路は夏至の短夜といえどもトップリト暮れた高野の山中・・・でした。
・・・続きがありました。翌日にその彼からTELが入る。「迷わず帰れましたか?」・・・と。
そのやさしさが・・・自らを生きづらくさせてしまうか・・・と、世の理不尽を思った。・・・・・10年前のハナシです。