23日の旗日は定期もなく全休日でした。一年ぶりの映画鑑賞。
「ある人質」という事実の映画化ものです。
2013年写真家を目指すデンマークの青年が、シリアでの撮影中にISに誘拐される。高額の身代金の要求。デンマーク政府はテロリストとの交渉はしない国是だ。家族がプロの交渉人を頼み、身代金を集める。不動産・退職金・保険解約では到底だめで、募金やあらゆる手段を以て数億を実現し4百日の監禁から生還する・・・というものです。
拷問・暴行・監禁者の処刑が見るに堪えない。日本でもISによる首切り処刑される者の自己責任だろう・・という冷酷なことばが氾濫した。
暴力による恐怖支配は人のこころを破壊する。法も正義もこころの自由も、武器を持った暴力の前では無力です。息子を救おうという家族の強い思いと不安絶望が痛々しい。
一時青年は脱獄し、近くの住民に助を求め、トルコ国境まで行ってくれぬかと懇願する。住民は体を洗わせ、衣服を与え、食事も与える。しかし、そこまでが精いっぱいの思いやりでした。ISには通報し、彼は再び拘束された。住民も家族を守るためにはそうせざるを得なかった。
現在もシリアの人口の半分が家を追われたり、難民となっている。
その青年は今、写真家として生きている。映画の最後にかれは自分の経験より、難民の苦がどれほどひどいものか・・・と語る。
・・・鑑賞後、コロナにて休日の外食はしてませんでしたが、一年ぶりに蕎麦屋にはいり、昼間の酒を飲む。コロナ禍にても日本の私はこんなところです。