「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

世田谷美術館、平泉

2009-03-16 20:35:34 | 見仏(特別展)
今、特別展が開催されている。

これが世界遺産登録を目指している仏像の一部かと思い、
ガラス張りの金の仏像を遠めに眺めた。

近ずくにつれ、思ったよりも小ぶりな像だなとわかる。
80cmほどであろうか、ちょっと小さいなあという印象。
個人的な見解として価値ある仏像は
人間程度のそれなりの大きさがなくてはだめだなと思う。

それから、平安後期というのに、
金の部分が8割ほども残っていて、
明らかにいつの時代かの塗りなおし。
しかも、金の純度が低そうな金の色合い。

世界遺産登録をしようというには、ちょっともの
足りないような気がする。

中尊寺は、天台宗でありながら、阿弥陀如来を
中心とした曼荼羅図が展示されてあった。
あまり、密教という色あいの少ないお寺の要素がある。

中尊寺だけでなく、山形や宮城の別のお寺などの仏像の
展示もあった。

いとうせいこう、みうらじゅんの見仏記という本にも
少し書かれてあったような気がするが、
割と、東北仏というのは、京都や奈良の仏を
見て覚えたり、紙で書いたりして、
それを物まねしている要素が強い。
仏教は、中国・朝鮮を経て関西方面から
伝わったであろうから、どうしても物まねの
要素がより強いのではないだろうか。
京都、奈良、鎌倉の仏に比べると、
少しかわったかっこうのものも多い。
コメント
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