「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

東京国立博物館、妙心寺展

2009-01-25 21:40:15 | 見仏(特別展)
妙心寺展があるというので、国立博物館へ出かけていった。

見事なまでに、仏像はなかった。
ここまで徹底するところを見ると、
仏像には思いいれが少ない宗派なのだろう。

その代わり、祖師の像が何体か展示されてあった。
京都の妙心寺では妙心寺の開祖、関山(かんざん)の像に
対して、毎朝、食べ物を供えるという。
ブッタよりも、祖師に対する思い入れが強い。

展示されている品は、祖師を描いた絵、
祖師の書いた文章が大部分。
豪華なものとしては、トラ、ひょう、龍を描いた屏風、
アメリカメトロポリタン美術館所有のふすまなど。

中には、祖師、白隠自身が書いた自分の肖像があり、これは、
マンガチックに書いてあっておもしろいなと思った。
禅に親しみを感じてもらうため、七福神を
登場させているマンガチックな絵があった。
(毘沙門は、よろいを着た武将。布袋、弁財、
あとはどれがだれだかわかりにくかった。)
これら、マンガチックな江戸時代の絵から、
日本のアニメの原点を少し見たような気がする。

やっぱり、仏像は、ほしいよなという印象。

妙心寺展をみた後、本館へ立ち寄った。
そこには仏像があるから。
今、1階の奥のメインステージには、五大明王が
展示されている。
年代ものでなく、確か近年、彫刻したものだ。
牛に乗っている大威徳明王、金剛をもっている
金剛夜叉明王、両手でピースサインをして
胸の前で交差させている軍荼利明王、
3つの顔4組の手の降三世明王、そして、不動明王。

軍荼利、降三世は出っ歯であったが、
なかなかのできの仏像。(出っ歯は、相手を
威圧する意味で上の歯を下唇より上にかぶせる
という表情らしいが単なる出っ歯にしか見えない)


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