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スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング③「レガートとリップスラー」解説

2020-09-04 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第③巻の「レガートとリップスラー」についてです。

木管楽器は2音~4音を使ったロングトーンとレガートの練習、金管楽器は一番大切なリップスラーの練習、打楽器(スネアドラム:練習台)は2つ打ちの練習です。

 

◆アルトサクソフォン パート譜

ディレクターなどでガイド音を聴きながら少しずつ音域や音数を変えていきます。

4つ目の「D」はやや難しくなりますが、第⑤巻「スケールとアルペジオ」への予備練習にもなっています。

音の粒が揃うように、なめらかに、そしていい音程で吹けるようにしていきましょう。

◆B♭トランペット パート譜

音域や音数を変えながらのリップスラーを4つ練習します。マウスピースでも練習しましょう。

まずは「例」の通りやってみて、個人のレベルに応じて「リップスラー例題集」から選んで練習しましょう。

 

◆打楽器(スネアドラム:練習台)パート譜

二つ打ちの練習です。二つ打ちではなく「一つ打ちを2回」になりがちですので気をつけましょう。

実際の手順やコツは教則本や動画などで確認してください。

打楽器はある程度二つ打ちができるようになったら他の楽器もローテーションで練習しましょう。

◆ティンパニー パート譜

 

第①巻からこの第③巻まが「ウォームアップ」にあたる部分です。時間は10分ほどですが、毎日やることで丁寧なウォームアップの習慣を身につけることができます。お試しください。


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング②「ウォームアップ」解説

2020-09-03 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第②巻の「ウォームアップ」についてです。

第①巻でアンブシュアのチェックやバズィングおよび簡単な音出しが終わったら、第②巻では木管はロングトーン、金管は中低音域の準備運動、打楽器(スネアドラム:練習台)は一つ打ちの続きを行います。

音域はB♭クラリネットと金管楽器の基本となる中音域の「F」から始まり、同じくB♭クラリネットの最低音「D」までを使っています。他の楽器もおおよそ中~低音域のウォームアップとなっています。

ディレクターなどでガイド音を聴きながら次の音へと進みます。吹き始めたばかりなのでぴったり合わせることは要求しなくてよいでしょう。音を聴くという習慣づけです。

 

◆B♭クラリネット パート譜

開放の「F」~最低音の「D」までのロングトーンです。クラリネットの音作りの基本となる音域です。下へ行くにしたがって大きく吹きましょう。

◆B♭トランペット パート譜

いちばん無理のない中音域の「F」から半音ずつ下降していきます。音量はmfくらいで十分です。

初心者用に指番号がついています。

バズィングでの練習も効果的です(日替わりでやるなど)

◆打楽器(スネアドラム:練習台) パート譜

いわゆる「チェンジアップ」という練習です。ここでは8分音符、3連符、16分音符の三種類にしてありますが、その子のレベルに応じて4分音符や5連符・6連符なども試してみてください。

ローテーションでスネアドラムを叩かせてもいいでしょう(響き線はoffにしてミュートをのせるとよい)。

※木管の音と金管の音が半音でぶつかるところがあるので最初は気になるかもしれませんが慣れれば大丈夫です。どうしても気になる場合は木管も金管と同じ動きでやる方法もあります。

※ある程度できてきたら、メトロノームの代わりに打楽器パートを、ディレクターの代わりに各パートリーダーが順番にガイド音を吹くなどしていくと意識が高まります。

 

 

 


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング①「練習の前に / 音出しとバズィング」解説

2020-09-02 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

投稿が遅くなってしまいましたが、先に出版された「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」各巻の解説を順番にしていきたいと思います。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

まず第①巻の「練習の前に / 音出しとバズィング」です。

練習のスタイルができているバンドは心配ないのですが、初心者が多かったり上級生がいない、あるいは習慣ができていないバンドでは、楽器を出すとすぐに曲を吹いたり金管などはいきなりハイトーンに挑戦したりということが起こりがちです。

そこで「楽器を出したらまずこれをやろう」というものをまとめて、全員でできるようにしたのがこの①巻です。

例えばクラリネットは最初にマウスピースとバレルにリードを付けて吹き、アンブシュアや圧力を確認します。次に基本となる「ソ」(実音F)を吹いてから最低音の「ミ」(実音D)まで下がります。そしてレジスターキイで「シ」(実音A)に上がります。※時間があればさらに一音ずつ上へ

トランペットはまず唇だけでバズィングをし、次にマウスピースで。続いて「ソ」(実音F)を基準に下がったり上がったりと1オクターブをゆっくりなめらかにバズィングで動きます。※何回か繰り返しましょう

 

このあと木管楽器とコントラバスは楽器で簡単なメロディーを吹き、金管楽器はそれに合わせてバズィングを、打楽器は練習台(スネアドラムパート)でリズムを打ちます。

こちらはアルトサクソフォンです。まず「いい音で」次に「いい音程で」そして「なめらかに」吹けるようにしていきましょう。

ユーフォニアムです。「大きく」「なめらかに」「いい音程で」吹けるようにしていきましょう。

打楽器(スネアドラムまたは練習台)です。テンポを安定させて右手左手のつぶがそろうようにしましょう。打楽器はまず全員で練習台を使って叩くことから始めるとよいでしょう。

 

簡単な内容ですが、スポーツ選手と同様にていねいなアップから始める習慣を身につけさせることは大切ですので、毎日の練習のスタートに取り入れてみてはいかがでしょうか。

※各楽器のアンブシュアのチェック方法については「JBCバンドスタデイ」などに詳しく解説されていますのでそちらをご覧ください。