南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



のち

 ウチには現在デジカメが1台ある。2005年に買ったNIKONの「D70」という一眼レフのデジカメだ。
 大学で建築学を専攻し、今も建築関係の仕事をしているため、旅行などで建物を撮る機会も多く「D70」は大変重宝している。また、天体観測や鉄道にも興味があるため、倍率の高いレンズに交換もできる一眼レフは自分にとって有用だ。今みたいにデジカメが流行る前は、同じくNIKONの一眼レフ「F70s」を使ってきた。
 しかし、その大きさと重さから、手軽に持ち歩くという点では向かない…。また、人を撮るのにも一眼レフではカメラ屋さんじゃあるまいしちょっと大げさな感じがする(笑)。

 そこで今回、コンパクトタイプのデジカメを追加で新規購入することにした。
 最近の携帯電話に付いているカメラ機能は既にデジカメレベルなので、既に3年も使っている携帯を機種変更してそれをデジカメ代わりに使おうかという考えもあったが、最新機種は6万円以上もすることを考えれば、それよりはデジカメの方が安上がりかなということで落ち着いた(貧乏なんで、機種変更に6万円も使えません…(涙))。

 コンパクトタイプのデジカメはあまりに種類が多く、またメーカーも乱立しているので、どれにしようかとても迷うところだ。今回訪れた『ヤマダ電機テックランドNEW熊本春日本店』の店員さんいわく「最近はどれも似たり寄ったりであまり機能は変わらないので、デザインとかで選ぶ人が多いようですよ」とのことだが、もともと『デザイン』なんかで物を買わない私(?)にとっては参考意見にはならなかった。

 そんな時、プロジェクター機能付きのデジカメがあることを知った。NIKONの「COOLPIX S1000pj」という機種。ちょうどお気に入りのNIKON。
 普通、デジカメで撮った写真は、デジカメの液晶モニタで見るか、プリントアウトするか、パソコンにデータを移すかしないと、大きなサイズでは写真を見ることができないが、この機種はプロジェクターのように光を出し、壁や天井に映像を映して鑑賞することができるのだ(40インチのテレビに相当する大きさまで可能)。
 地元の電器屋さん数店舗を廻ったが1店舗でしか見かけなかった。結構マイナーな機種なのかも?
 結局インターネットで購入! 店舗で買うよりも約1万円もお買い得だった!
 実際、手に取ってみると、プロジェクター機能はとても面白いし遊べる!旅行した夜に、家族でちょっとした鑑賞会を開けそうだ。
 これからが楽しみ!


【写真1】NIKON COOLPIX S1000pj


【写真2】こうやってプロジェクターにもなる

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 今日は、以前から気になっていた長崎燈會(長崎ランタンフェスティバル)へ行くことになった。
 3年前のとある工事現場でいろいろとお世話になった現場代理人さん(長崎出身)が「綺麗ですよ~。是非一度行って見て下さい」とオススメしていたこともあり、一度行きたいとずっと思っていた。
 ランタンが綺麗なのは当然ながら夜なので、夜に到着するよう熊本を14時半に出発した。高速1,000円サマ様である。

 17時半、無事に到着。しかし、事前にインターネットで調べていたとはいえ、駐車場が満車でなかなか停められない。なんとか海沿いの県営駐車場を見つけ、駐車する。
 う~ん、やっぱり長崎は綺麗なところだ…。さすが観光地!深い入り江の港に並ぶたくさんの大小の船舶と港を彩る建物や公園の明かり、そして海から吹いてくる心地よい潮風が何とも言えない雰囲気を醸し出す…。
 長崎に来たのは何年ぶりだろう…。大学院時代の学会以来だから、ざっと12年ぶりかな。佐世保には会社の旅行で3年前に行ったんだけどね。

 まずは一度行ってみたかった「出島」へ。
 当時と違って、周囲が埋め立てられているから、「島」という感じはしないけれど、それでも周りに堀や空堀を廻らせているので、なんとなく「出島」の雰囲気は味わえる。
 到着した時点で閉場まで残り20分だったが、せっかくなので見て廻った。

 あっという間に閉場時間を迎え、「出島」の案内所でもらったランタン祭りのパンフレットを参考に、中華街方面へと向かう。長崎はあまり大きな街じゃないので、徒歩でも十分の距離だ。

 途中、路面電車がやっと通れる狭い路地で電車と車が縦に並んで信号待ちをしている場面に遭遇した。長崎では電車と車はどちらが優先という考えはないのだろうか?
 熊本や鹿児島では市電が優先なのでこういう場面を見ることはない。ちょっと新鮮な感じがした。
 でも、長崎の路面電車は100円というイメージがあったのだが、いつの間にか120円に値上がりしていた。中学生の頃に修学旅行で乗った時も、大学院時代に乗った時も100円だったのにな…。やっぱりどこの街でも公共交通機関は経営が厳しいのだろうか。

 中華街に到着。赤い提灯が無数に並んでいて、とても綺麗だ。
 しかしそれ以上に驚かされたのは、ごった返す人々の多さ。日曜の夜なのにこんなにたくさんの人出???記念写真を撮影しようにもなかなかままならない。
 設置してあった看板を見ると、20時から湊公園会場で「龍踊り(じゃおどり)」があるらしい。なんと「長崎おくんち」も見れるということか?会場は中華街を抜けた目と鼻の先。そこへ向かうことにする。

 湊公園会場。
 動けないほどの人、ひと、ヒト…。そこにはたくさんのランタンが置かれていて、夜なのに昼のような明るさだ。綺麗だ。
 ランタンとは青森のねぶたのように、人や動物、植物、置物などをかたどった明かりである。熟練の職人が針金と布を材料に、1年かけてこのたくさんのランタンを作ったそうだ。
 龍踊りまで、あと20分。ランタン鑑賞は後に廻して、少しでも前で龍踊りが見られるようにと、ごった返す人込みの中に入っていく。何とか前の方に行くことができたが、満員電車状態。身動きができないので、開始までの時間がとても長く感じられた。

 いよいよ龍踊りの開始時間。初めに司会の女性が龍踊りについて説明をする。
 ルーツはもちろん中国だが、この踊りの意味は雨乞いだという。龍が追いかける金色の玉は月を表し、龍は天気を操る自然の象徴といったところ。「龍が月を飲み込む→月が見えなくなる→月が雲に隠れる→雨雲が来る→雨が降る」という意味らしい。
 なるほど、龍と金色の玉は1セットでよく見かけるが、そういうことだったのか…。
 また、龍が舞台の袖に隠れたら「もってこ~い」と掛け声をかけるのがお決まりなんだという。一度みんなでリハーサル。

 そうこうしているうちに、龍踊りが始まる。今日は「十善寺龍踊会」という団体と「長崎女子高等学校龍踊り部」の二本立てだという。それにしても龍踊り部って…。さすがは長崎だね!
 龍は全長約20mで、頭部分は20kgにもなるという。それをリズミカルに上げたり下げたりしながら乱れずに動き回るチームワークにも感動。また、龍の鳴き声を表すラッパのユニークな音が頭に染み付いて離れなくなった。爆竹はちょっとうるさすぎ(笑)。いや~、盛り上がるのがよく分かる。
 いざ終わってみると、挨拶に出てきたのは倍の人数だった。何と龍が舞台裏に入った一瞬で持ち手が交替していたのだそうだ。意外とハードな踊りなんだね。

 今度はランタンを心行くまで堪能。
 龍、鳳凰、麒麟などの想像上の動物、干支、中国の歴史上の人物(孔子、中国四大美女、三国志の英雄など)、西遊記などどれも綺麗で見ごたえがあった。
 中華街で食事をしようと思ったら、なんと21時にはほとんど閉店済み。仕方なく、ちょっと外れた唐人地区でチャンポンと皿うどんを食べる。ん、あまり美味しくない…?

 そんなこんなで、帰宅したのは午前2時を廻ってしまった。明日(というか今日か)は仕事なのに…(汗)。


【写真1】長崎本線・臨港線跡


【写真2】出島跡


【写真3】龍踊り(じゃおどり)


【写真4】湊公園のランタン。中央は三蔵法師と孫悟空

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 今日は会社の同僚の結婚式。

 彼は仕事に対してもとても真面目で、肌が白くて顔も一見外人(ロシア系?)っぽくてまあまあカッコイイんだけど、どうも女性に対して奥手で、今まで女性と仕事以外で話しているところを見たことがなかった(だから「女性に興味がないんじゃ」と噂も立てられたり…)。

 それが、いつからか知人の紹介で彼女さんができたという話は聞いていたんだけど、異動して部署が離れてからはそういう話はしておらず。でも、12月末に式の招待状をもらい、ついにこの日がやって来るとは…。こっちとしても感慨深いです。

 招待客が多かったけど、なかなか普段会えない人が多いから、なんか同窓会みたいでよかった。これも結婚式のおかげだね。
 奥さまは職場のみんなには初公開だったけど、色白で顔も小さくてなんかお人形さんみたい。よくまあ、こんなかわいい人を手に入れたもんだ。
 結構隅に置けないじゃん!

 とにもかくにも、おめでとうございます!



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 今日はバンクーバー五輪の男子フィギュアのフリー種目。
 もう結果はみんなも知っているかと思うが、高橋大輔が銅メダル!! 4回転ジャンプは残念ながら失敗したが、金メダルを目指すのならばチャレンジするのは当然。果敢にチャレンジした高橋の心意気にも感激。「すべての道はここバンクーバーへと続いていた!」っていうアナウンサーのコメントもにくいね!
 小塚崇彦は4回転を見事に決めてくれた。8位入賞。日本は3人とも入賞してくれたよ。

 でも、ここで取り上げたいのは織田信成。
 実は、今回の五輪の中でも、私が特に応援したい選手のうちの1人。やっぱり、信長の子孫ってところが惹かれるし、ホトトギスの句を詠んだときからなかなかの大人物だと思っていた。
 ショートプログラムで4位につけたので、あわよくばメダルに手が届くのではと期待をしながらフリーに。
 終盤、ジャンプをして着地をした時に珍しく手を床につく。しかも、直後に演技を止めてしまう。肩か腕でも痛めたか?(そんなに強打したようには見えなかったが…)
 なんと、靴紐が切れてしまったという…。なんという不運。何という神様の意地悪…。
 靴紐交換は許されるが、演技の中断は減点2点だという。
 それでも織田は靴紐を結び直し、温かい拍手に迎えられながら演技を再開。その後も完璧な演技で終了。きっと心は泣きたかったはずなのにずっと笑顔で…。代わりに私が涙が出てきたよ。
 無念のハプニングもあり7位に終わったが、頑張った。いい演技だった。7位入賞。立派だよ。
 試合後、織田はインタビューでアナウンサーの一言一言に涙をポロポロ流す。もう責めないで。こっちも思わずもらい泣き…。
 この雪辱は4年後のソチで是非晴らして欲しい。

 そういえば、フィギュアと靴紐といえば、昔、お騒がせ者だったトーニャ・ハーディングがいたっけ。ライバルを襲撃し、ミスを靴紐のせいにして演技をやり直したり。
 彼女、今はどうしているのかな…。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 今日は熊本県菊池市でくまもとアートポリス(KAP)のシンポジウムが行われるということで、車を一飛ばしして行ってきた。

 菊池市には現時点でアートポリスの施設はないが、今回、市の下町とも言える隈府(わいふ)地区に、小さな公園(ポケットパーク)を3つ整備することになったそうだ。
 設計者は伊東豊雄KAPコミッショナーから指名された塩塚隆生氏。大分県を中心に活躍している建築家だという。

 まずは基調講演として、東大・堀繁氏の講演があった。タイトルは『まちづくりの魅力と足湯』。
 私はまちづくりの根幹となる部分は「建築物」ではないかとずっと思っていたのだが、堀氏が言うには「道路」らしい。
 具体的に日本・世界各地の賑わっている観光地とそうではない観光地の写真を見せ、「どちらの街に行ってみたいか」という誰にでも分かりやすい比較方法で、確かに…と思わせられた。
 日本の道路は明らかに車優先。歩道があったとしても、道路の中心にあるのは車道であり、主役はやはり車である。しかし、ヨーロッパの観光地は違う。たとえばスペインはバルセロナのサグラダ・ファミリアへ続く道路は、中心に広い歩道があり、車道は両端に追いやられている。広い歩道にはいくつものベンチが置かれ、その街がお客をおもてなししているという。
 うーむ、考えさせられる。しかし、まちづくりは1人の力でできるものじゃない。行政と住民の協働が必須である。

 次に塩塚氏による3つのポケットパークのプレゼンがあった。
 3箇所それぞれに足湯を設けるという、なかなか贅沢なコンセプト。しかし、3つそれぞれの場所が離れすぎているので、よほど広報等でアピールしないと地元住民以外の利用者が見込めないように思われた。
 この辺りは、塩塚氏だけの仕事ではない。県、菊池市、そして住民のよりよい協力体制が求められると思う。

 最後に、伊東豊雄KAPコミッショナーや曽我部昌史KAPアドバイザー、塩塚氏、堀氏、そして地域住民代表2名が壇上に上がり、パネルディスカッションが行われた。

 全体的に時間が足りないと感じられた。それぞれをもう少し長く時間が取れればもっとよいシンポジウムになったような気がした。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )