ロンドンオリンピックが始まってから、たびたび流れるこのCMにお気づきだろうか。
子どもの頃はみんなスポーツ選手になりたかった
夢に向かってまっすぐに走っていた
でも、夢は夢だったと分かる日が来る
走れ、走れ、止まるな 走れ、走れ、僕が行けなかった道を
僕たちが声援を送っているのは、僕たち自身なのかも知れない
(スポーツには、ストーリーがある。)
読売新聞がお伝えします
CMの内容は次のようなものだ。
スポーツ選手を目指す足の速い少年がいた。彼は仲間とともに毎日毎日練習をし、走り続け、やがて大人へと成長。大学でも仲間と雨の日も雪の日もカンカン照りの日も走り続ける。そしてついにオリンピックのマラソンに出場。黒人選手とのトラック勝負を制し、見事金メダルを取る。
しかし、彼の周囲には、彼と同じようにスポーツ選手を目指し、夢敗れて去って行った者、ケガに泣いて諦めた者たちがいた。いまはそれぞれの道を歩んでいる仲間である彼らの声援が、彼の背中を押したのだ。
何か、思わず涙が出てきそうになるCMだ。
特に、スポーツ選手という夢を諦めてスーツ姿となった仲間が見送るシーン、ケガでギプスをつけた親友(と思われる仲間)が「後は頼んだぞ」とばかりに見送るシーン…。何かジーンとくる。
CM内ではどこにもオリンピックの表記はない(yomiuri2012と表記)が、金メダルの新聞の日付が8/13(月)なので、オリンピック最終日の8/12(日)の記事なのだろう。細かい演出もいいね。
私も、小さい頃は野球が大好きで、学校でクラスの文集に「将来の夢:プロ野球選手」なんて書いていた。
しかし、少年野球部に入って、自分の力のなさを痛感。部活動はその後もずっと続けたものの、あるときから「プロ野球選手になる」というようなことは言わなくなったっけ(笑)。
誰にでもきっとある、このような気持ち。それが訴えかけてくるんだろうね。
インターネットでいろいろ調べると、これは読売新聞のCM「僕の走れなかった道」というものらしい。
最近、「パチンコ」「携帯ゲーム」「弁護士事務所」「消費者金融」「白い犬」など、結局は人のカネを当てにしたような鬱陶しいCMが多い中、なんとも感動的なCMだろうか。
最後の最後まで何の企業のCMかわからない謙虚さもいい。パッと見、読売新聞だとは気づかないだろう。しかし、内容が濃くて印象に残るため、アピールしていないのにじわじわと伝わってくる…。
マスコミには最近落胆させられることが多いけど、まだまだ捨てたもんじゃないね。
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