くだらない都市伝説(?)を取り上げる番組『やりすぎコージー』
たまたま見ていて、とても気になるものというか、日本政府も捨てたものじゃないなと思ったものが1つだけあった。
それは、「先生も知らない幻の教科書」と題したもので、戦後の算数の教科書はとても変だったというもの。
皆さんもご存知のとおり、算数にはいわゆる“読解問題”というのがある。文章問題を読み解いて計算式を作り出さないといけないので、国語力も必要とされるものだ。
通常、その文章は、長くてもせいぜい教科書の半ページぐらいだろうか。しかし、その戦後の教科書には延々4ページ(!)に亘り、問題文が綴られているというのだ。
それだけ長い文章問題ならば、さぞかし複雑な計算を要する難問なのかと思ってしまいそうである。しかし、算数にかかわる問題は最後の1ページにちょこっと載っているだけらしい。
問題としては時間の計算で、劇の開始時間と終了時間から劇の上演時間を導き出すだけの簡単なものだ。しかし、劇のセリフをもらえた主役の子と照明係や裁縫係になった裏方の子との交流みたいなことがその前に書かれているのだ。
では、なぜこんなにも長い前置きの文章が必要なのだろうか?
答えを言えば、戦後のGHQの政策からの抜け道として、日本政府が考え出した苦肉の策ということらしい。
GHQにより「日本国民を戦争へ導く一助となった」と判断された「修身(道徳)」「剣道」などは学校の教育科目から削除された。しかし、今後の日本を背負っていく子どもたちに道徳は必要な教えだと判断した日本政府は、道徳を他の教科に分散させて織り交ぜたということらしい。
その影響で、算数の問題文章がこのような人の和を説いたような内容になっているというのだ。
なんとも、素晴らしい考えだろうか。
このようなことが行われていたなんて知らなかった。
今も「道徳」という教科があるのかどうかよく分からないが、私が小学生の頃の道徳は、ビデオを見るか教科書の文章を延々と順番に朗読する、どちらかというと退屈な国語の延長のようなものだった。
正直、教科書の中身なんて全く覚えていない。
先生も生徒も、このような崇高な思いは持ち合わせていなかっただろうしね。
いじめ、自殺、子ども虐待、オレオレ詐欺…。
私が思うに、今の日本はモラルが欠けていると思う。
東日本大震災で外国メディアから日本人のモラルの良さが絶賛されていたが、ニュースになってないだけで、実は結構ひどいらしい。
もう一度、人の人としてのあり方を説いた「道徳」教育をもっと重要視する必要があるのではないだろうか。
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