熊本地震で壊滅的な被害を受け、5年以上がたった今でも再開の目途が立たない熊本競輪場。
廃止か存続か賛否両論があったが、熊本市長は、熊本競輪場の再開を決定したことを正式に発表した。
3年後の令和6年(2024年)の開業を目指すという。
まずは、熊本市民として嬉しいニュースだ。
しかし、その一方で、48億円ともいわれる修復費用をどうするかが問題ではある。
だが、その金額には目をつぶってもいいのではないかと私は思う。
熊本競輪場は昭和25年の開業以来、熊本市へこれまで660億円以上も繰入金をし、市の財政に多大な貢献をしている。「競輪が売れなくなった」と言われる今でも、年間2億円もだ。
そのお金で、学校をつくり、施設をつくり、道路を整備してきたのだ。
だから、たった48億円くらい出してやれよ。
「税金の無駄だ」だとか「血税を浪費するな」「コロナの今することか」というような声も一部に聞かれるが、熊本市民は、これまでの生活において、どこかで熊本競輪の恩恵を受けている訳だ。それは認めなければならない。
え? 公営ギャンブルで得たの汚い金だろう、だって?
いやいや、私には宝くじとの差を感じることはできないが。
それに、熊本競輪に携わる選手や警備員、清掃員、メンテナンス業者、職員、売り子さんらとその家族は軽く1000名を超えるだろう。もし熊本競輪場が廃止されたら、選手はもちろん、それにつながる人たちもきっと熊本を去るのではなかろうか。
そうなったとき、これから間違いなく始まる熊本の過疎化のきっかけにならなければいいが…。
壊すのはいつでもできるが、つくることはもう二度とできない。
そんな財産が市内にあることを、我がマチにあることを、熊本市民はもっと理解してほしい。
もちろん、それに胡坐をかいていい訳ではない。競輪選手も関係者も熊本市も、襟を正すべきではある。
滑走路と言われた500mバンクがなくなる(400mになる)のは残念だが、これも時代の流れかな。
バックスタンドやサイドスタンドがなくなるのも寂しいね。
私は競輪は付き合いでちょこっと買ってみたことがあるだけに過ぎないが、競輪が大好きだった今は亡き伯父も、きっと再開を喜んでくれるに違いない。
私はそう確信している。
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■今日の行動
仕事
■今日の買い物
なし
■今日の献立
朝:野菜ジュース、バナナ
昼:お手製弁当
夕:鶏肉の筑前煮、ブリの照り焼き、湯豆腐