昨日に引き続き、心臓(?)か胃(?)付近の痛みが取れず、寝るのも起き上がるのも困難、呼吸をするのも苦しく、相変わらず体調が優れないので、今日も仕事を休むことにした。
ごめんなさい。
昔から学校を休んだ日は、決まってNHK教育テレビ(いまはEテレ)を見ることにしていた私(笑)。
そんな訳(?)で、家でEテレを見ていた。
すると、テストの花道「ニューベンゼミ」とかいう、今までその存在すら知らない番組が放映されており、その中で、かなり面白そうなことをやっていた。
井上苑子という歌手が歌う『だいすき。』という、女子中高生に大人気の歌の歌詞を古文に訳し、それを本人が歌うという凄い企画!
つまり、『古文版・だいすき。』
まず、「だいすき」は「いとかなし」と訳すそうで…。
確かに高校で習ったような、もう忘れたような…。
以下、NHK・Eテレの放送を参考にしています。
こちらは元の歌詞。
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♪何も手につかない 頭から消えない
会いたくて 会えなくて
ドキドキが止まらない
ねえ聞いて 君がすきなんだ
だいすきだよ ちゅってしてよ
チャイムが鳴った頃に聞こえる バタバタ足音
これがいつも朝の合図 君が来たんだ
ねえ授業中はいつでも ウトウトしてるのね
そんな姿が愛おしくて
言いたい言葉が増えてゆく
やっぱり君は特別なんだね
大きくなってく気持ちに
押しつぶされてしまいそうだ
何も手につかない 頭から消えない
会いたくて 会えなくて
ドキドキが止まらない
もどかしい気持ち抑えても
会いたいんだもん
そうやって 結局空回り
ひとりで宙返り
つまずいて 転んだって
今更とめられない
ねえ聞いて 君がすきなんだ
だいすきだよ ぎゅってしてよ
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で、以下が古文版。
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♪心空(こころそら)にてあり なづきよりぞ消えざる
見まほしけれど え見えざりて
だくだくぞ 止(や)まざる
なう聞かなむ 君をかなしむなり
いとときめかす 口吸はなむ
鐘音(鐘声(しょうせい))の鳴らむ毎に聞こゆる しゃらしゃらおとなひ
こは例のつとめてのしるし 君の来たるなり
なう文読むとき日ごろは うつらうつらとしたるかな
さるかたちのらうたしく
言ひたき言の葉 添(そ)はりゆく
なほも君ぞ めづらしきなるかし
おほきくなりゆく思ひに
押しこほたれぬべくかな
心空にてあり なづきよりぞ消えざる
見まほしけれど え見えざりて
だくだくぞ止まざる
こころもとなきを おもひせくとも
見まほしきなり
かくして はたしてあぢきなく
ひとりにて もどりうつ
つまづくとも まろびたりとも
まだきも えせきとどめず
なう聞かなむ 君をかなしむなり
いとときめかす かき抱きてよ
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こんな難しい古文の言葉を、引っかかりもせずさらっと歌いのける井上苑子は凄いと思う。
きっと練習したんでしょうけど、さすがは歌手ですね。
中にはいくつか古文に訳すのが難しい言葉があったそうで。
たとえば「授業中」なんて、確かに平安時代にはない言葉だよね。あと、擬音とか。
にしても、1200年の間に、日本語って凄く変化してますね。まあ、当時も文語と口語があったかも知れないけどね。
だから、よく「言葉が乱れている」「意味を間違って使っている」とかって新聞上で時々賑わすけれど、仕方ないよね。言葉も生き物だし。
でも、女子中高生に人気がある歌とか言われると、つい、それだけで食わず嫌い(聴かず嫌い)に思ってしまうけど、なかなかいい歌なんじゃないかと思います。
井上苑子さんを応援したくなりました!
にしても、とても勉強になった時間でした。やっぱ見るべきテレビはNHKだよね。
今日、仕事休んでよかった!(汗)
(※歌詞および古文版歌詞の掲載に問題がありましたら削除します)
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■今日の行動
なし
■今日の買い物
ダイレックス
ミスターマックス
■今日の献立
朝:卵ご飯
昼:インスタントラーメン
夕:ささみカツ+野菜カレー、春爛漫+スクランブルエッグカレー(CoCo壱番屋)