和名オデッセイ 原作 火星の人
感動した、期待にたがわぬSF大作!! 見終わってすぐ原作読みたいと思った!
ハリウッド映画のSFといえば、スターウォーズに代表される突っ込みどころ満載の物理法則科学無視の荒唐無稽のスペースオペラ、ってのが定番なんですがー。この作品は違う、そもそも原作といえば本職SEの方が自分のWebsiteにUPしてた小説が口コミで評判を呼び・・映画化されたってことらしいです。 アメリカらしいサクセスストーリーですよね。
映画というのは約2時間にすべてお押し込めないといけないので、結構急いだシーンもありの、あーここは原作ではきっと詳しく記述されてるんだろうなあっというところも多いです。
とにかくストーリーが、火星にたった一人取り残されてしまった主人公のサバイバル!もてる知識と乏しい資材を総動員して次の有人探査の来る4年後まで生き延びないといけない、ストックの食料は300日分しかない・・・。
イヤー最初の設定がそもそもワクワクしてしまう、彼がひとりになってしまった事実に向き合い食料や水を生成していくところはきっと原作ではもっと詳しく書き込まれているんだろうなあ。見ているうちにストーリに引き込まれるんだけどふと既視感が うん??これどっかで あそうか ロビンソンクルーソー漂流記なんだ 古今東西の漂流物と共通する、知恵と工夫の結晶!そしてジャガイモの芽生えの時 トムハンクスのキャストアウェイで火を起こした時の喜びと共通しますね。
で、ほかの漂流記と一番違うのは
彼の行動や状況が途中からNASAをはじめとして地球にモニタリングされているということなんです。これはあたかもアルプスのアイガーを登頂中の登山者が、そのふもとのホテルから望遠鏡さえ使えばだれでも気軽に楽しめた、しかし誰も助けられない、というのと非常に似ていますよね。じわじわと死に向かっているのにそれを誰も助けられず、状況は世界中が知っている。こういう設定は今までなかったところですな。『ミッション・トゥ・マーズ』もちょこっと似た話ですが、船長があっさり自分の助かる可能性をあきらめて死を選ぶなど、内容的にも納得できないものでした。
そこ行くとこの作品はあくまでもあきらめず、自分の生存の可能性にかけるガッツに素直に共感させられますよ。
ネタバレになるのでもうあまり書けませんが、最後本当に感動しました、あと先日亡くなったデビットボウイの曲が効果的につかわれてましたね。
おすすめ度 ★★★★★