7月17日に新発売となったCelestron製天体望遠鏡Starsense Explorerの機種うち、一番小口径のモデルであるLT 70AZを買いました。
欲しかったのは望遠鏡本体ではなく、望遠鏡に付属しているスマホの機能を利用する天体導入支援装置。
この装置が使い物になるようであれば、いずれドブソニアンなど他の望遠鏡に移し替えて使おうとの魂胆。
多少、記載に勘違いがあるかもしれませんが、速報ということでご容赦を。
スマホ用アプリは無料でインストールできるが、ソフトをアクティベートするためのキーライセンスが必要で、これはStarsense Explorer望遠鏡を購入する必要がある(ライセンスは5つあり)。
このLT70AZ本体の方は言うたら悪いけど、子供向けのおもちゃ望遠鏡レベルです。
しかし、3日ほど使ってみた結果では、その天体導入支援機構はうたい文句通り、素晴らしい操作性です。
スマホ側のカメラ、GPS、ジャイロ、そしてアプリ側で星図、Plate solvingを使って、正確な導入支援を実に軽快に行ってくれます。
最初に望遠鏡の視野の中心とアプリ上の天体の中心を合わせる操作(ファインダーのアラインメントをするイメージ)をしておくだけで、あとは導入したい天体をメニューから選択するだけで望遠鏡を動かす方向がスマホ画面上に矢印表示されるので、それに従って望遠鏡を動かしてやるだけ。
対象に近づくと画面上の円が赤から黄色に変わると目標近くになったことを示し、そこでplate solvingが自動的に実行されてより正確な対象の方向が画面の星図上に示されます。目標をほぼ捉えると緑色の円に変わり、アイピースを覗くと、視野内に目標物が捉えられているはず。
画面に表示されるのはカメラによる撮影画像ではなく、アプリの星図です。アプリのベースになっているのはSkysafariのようです。裏でPlate solvingが動いているけど、数秒で撮影、解析が終わるみたいです。
昨夜、30ほどの対象物(メシエ天体、恒星、明るいNGC天体)を試してみたが、付属の25mmアイピース(28倍)では、どの対象も確実に視野のほぼ中心に捉えられてました。最初のアラインメントを正確に行っていれば問題なしのようです。
自力での天体導入に余り自信がない軟弱な私めは、このような導入支援機構の登場をずっと待っておりました。
これなら、装置を取り付ける土台さえ用意すれば、どんな望遠鏡にも利用できるので、利用範囲は広がるでしょうね。
従来の導入支援機構はこれに取って換わられるかも。それぐらいのインパクトがあると感じました(VIXENの回し者かいな)。
まずは、手持ちの他の望遠鏡にどのようにこのクレードルを取り付けるか、思案のしどころであります。
パッケージの見た目はトイクラスのぼうえんきょうですねえ。
望遠鏡全景。スマホを取り付けた状態です。
スマホ取り付け用のクレードル
筒先側から見たところ。鏡が斜めに設置されてます。
クレードルを横から見たところ。」
クレードルを筒先側から見たところ。スマホのレンズの中心を鏡の中心に合わせる。大雑把でよい。
クレードルの本体(上側)部分を外した状態。この土台の汎用品をいくつか用意すれば、いろいろな望遠鏡でこの天体導入機構が使えることになります。
どなたか汎用品を作っていただけるのなら、即買います。^^)
屈折鏡なら、ファインダにスマホ(鏡筒と直角に取付)を取り付けると使えないんですかね。
最初に行っておく作業は、オヤジさんご指摘通り、望遠鏡の視野中心の目標物とスマホのカメラと同期を取ることです。
いわゆるアライメントというやつです。
1回やればOK。
昼間であれば、遠くの高圧鉄塔などわかりやすい目標物を望遠鏡の視野の中心に置き、スマホの写野の十字線中央に当該目標物を指先でスライドさせて持ってくればOK.
これで望遠鏡とスマホとの同期がとれたことになります。
後は夜、任意の星空に向ければ、アプリの解析が作動し、望遠鏡の位置を認識してくれるので、見たい天体を選択するだけで、アプリが望遠鏡を向ける位置を指示してくれます。
GOTO望遠鏡に頼ってきた身では、なんの支援もなしに天体を捉えるのは難儀なのですが、これを使うとあっさりと捉えられます。
GOTO機能が付いた望遠鏡よりも正確かも。
なにしろ、中心に捉えるまでPlate solvingを繰り返せますから。
うちのSkywatcher GOTOドブは視野の中に捉えられていないことの方が多いです。^^;
なお、ファインダにスマホを取り付けても動かないでしょう。Plate solvingするのに、ある程度の星数が必要でしょうし、この機構を使うのなら、その必要もないです。
コメント記載の後、applestoreで探したらアプリはあるんですね。
調子こいて、インストールしたら、暗証番号を入力することろがあって、頓挫しました。(笑)
今、観測に使っているINDI/Ekos/KSTars3.4.3では、C11でも天体を選んだら3秒位で、ターゲットが主カメラの画面の真ん中に入ります。Plate solvingのお蔭で、遠方の星も数秒で眼視したり写真に撮ったりできるようになりました。感謝です。
現時点では望遠鏡を買わないとライセンスが入手できません。
望遠鏡本体はあんまり使い道がないと思いますが、スマホドックが利用できるので、スマホをわざわざ立てて利用せんでもね。^^)
このスマホドックがファインダー台座に取り付けられるようにできていれば、簡単にどの望遠鏡にもセッティング、利用できて便利ですね。