ハートのアジサイ恋愛成就のご利益 京都・三室戸寺で今年も

2018-06-17 07:30:22 | 木 plants

 京都府宇治市莵道の三室戸寺で、ハート形のアジサイが今年も見つかり、恋愛成就のパワーがあるとして人気を集めている。

 境内で茶店を営む岩井正和さん(48)が8年前に見つけてから話題となり、以降、毎年現れている。形は変わりやすいが、境内には約1万株のアジサイがあり、年に10以上のハート形が見つかるという。

 恋人と訪れた大阪市の会社員藤村真千子さん(38)は「自然にこんな形ができるんですね。ハートの形がかわいい」と笑顔を見せていた。アジサイ園は7月8日まで。要拝観料。

【 2018年06月14日 09時25分 】


メダカ野生?飼育?謎追う 京都で発見、DNA鑑定手掛かりに

2018-06-17 07:26:46 | 水 water

 京都府長岡京市下海印寺の旧小泉川に現れたメダカの行方を、環境保護団体「乙訓の自然を守る会」が追っている。乙訓2市1町の小泉川と小畑川では、支流や水路を含めてメダカは姿を消したと考えられていたという。野生なら吉報だが、飼育中の魚や卵が流れ出た可能性もある。謎を解く手掛かりにDNA型鑑定が必要といい、目撃情報を募っている。

 昨年10月9日、長岡京市泉が丘の住宅街のすぐ北側を流れる旧小泉川で、同会管理のビオトープから、府レッドデータブックで絶滅危惧種に指定される「ミナミメダカ」2匹が見つかった。

 体長約3センチの成魚で、尻びれの形状や体色から識別。撮影して放流した。生物調査中に網に掛けた会員の八木義博さん(78)=同市高台2丁目=は「感激の瞬間」と想定外の出来事を振り返る。

 農業用水路のコンクリート化や農薬使用による環境悪化、宅地化などが原因で、メダカのすめる環境は全国的に失われた。同会によると、乙訓2市1町でメダカの生息が確認できるのは大山崎町の桂川本流付近のみ。以前、小泉川流域で細かな水路まで調べたが発見できなかった。情報があっても、見つかるのは外見がメダカに似た外来種「カダヤシ」ばかりだという。

 今回の発見が示す可能性は大きく二つ。(1)ビオトープ上流に存在する生息域から川を下り、野生していた(2)飼育中だった水槽の入れ替えなどの際、上流域の排水溝から川へ魚か卵が流れ出した-。

 メダカは生息する地方によって異なるDNA型を持つ。同会は、(1)に望みを託して魚類のDNA型鑑定ができる研究者の協力を取り付けた。仮に再捕獲できたメダカが近畿地方を含む型と判明すれば、野生か飼育か二つの可能性とも残る。

 メダカの動きが活発化するのを待ち、4月から定期的に会員たちがビオトープで捜索を始めたが、6月12日の活動でも発見できなかった。流域住民の目撃情報があれば、再捕獲のために現地へ調べに行く考えだという。

 同会代表の宮﨑俊一さん(78)=同市天神3丁目=は「迷宮入りになるかもしれない。でも、野生の望みが出てくれば、流域で生息調査を本格化させたい」と先を見据える。

 ただ、メダカが野生だったとしても、生息環境の保全は難しい課題だ。阪急西山天王山駅に近い発見場所のビオトープでも、周辺では開発が進む。上流のため池は既に埋め立てられた。「身近な生き物と共存できる環境をどう残すか。メダカがメッセージを投げかけている」と宮﨑さんは言う。

【 2018年06月14日 12時01分 】


双頭蓮、数年ぶりに開花へ 京都・万福寺

2018-06-17 07:23:56 | 木 plants

 京都府宇治市五ケ庄の黄檗宗大本山・万福寺で、前住職が集めた、たくさんのハスが今も大切に育てられ、間もなく見頃を迎える。今年は一つの茎に二つの花を付け、瑞兆(ずいちょう)とされる「双頭蓮」が数年ぶりに見つかり、参拝者の注目を集めている。

 2014年に亡くなった岡田亘令・前住職が1980年代から、末寺の千手院(京都市伏見区)でハスを集め始めた。その後、万福寺塔頭の瑞光院に移り、15年ほど前に依頼を受けて万福寺へ寄進した。現在、約60種160鉢が境内を飾る。

 双頭のつぼみを付けたのは、中国で「国父」とされる孫文が支援者の日本人に贈った種が由来の「孫文蓮」。開山堂の前にある。

 開花すると、ピンク色のふちの花を咲かせる。つぼみは数日で花を開かせる見込みで、開花して4日ほどで散り始めるという。

 今年は日中平和友好条約締結40周年で、瑞光院の吉野心源住職(60)は「孫文蓮は日中友好のシンボルのハス。奇縁だと感じる」と話す。境内にある鉢植えのハスの見頃は今月中旬から来月中旬まで。拝観料が必要。

【 2018年06月13日 09時34分 】


高齢者の免許返納、特典の店拡大 京都・向日、割引など

2018-06-17 06:52:22 | 護 help

 運転免許証を自主返納した京都府向日市の高齢者が割引などの特典を受けられる店舗がこのほど、4月時点の60店から191店へと大幅に増えた。イオンモール京都桂川(京都市南区)の専門店が協力したためで、高齢者が加害者となる交通事故が増える中、向日市防災安全課は「免許証を返納しやすい環境づくりをさらに進めたい」としている。

 同市は4月、運転免許を返納した65歳以上の市民が運転免許試験場や向日町署で交付される運転経歴証明書を示すことで店舗のサービスが受けられる事業を始めた。返納者や家族が特典を受けられ、これまでは市や長岡京市、京都市南区、西京区の飲食店や食品店などが協賛店となっていた。

 今回、向日市がイオンモールに協力を呼び掛けたところ、「施設の駐車場などでの事故防止も含め、お客さんの安心安全につながる」として専門店の半数以上に当たる130店の賛同を得た。特典内容は、毎月15日に限っての商品代金5~10パーセント割引やポイントの割り増し、サービス品の提供などで、店舗には協賛店を示すステッカーが貼られている。

 市によると、運転免許証の自主返納者は2016年が106人、17年が177人で増加傾向にあり、「運転に自信のなくなった人は一度、自主返納も考えてみてほしい」(防災安全課)と呼び掛けている。

【 2018年06月12日 09時06分 】


障害児デイサービスで公費支出増 京都、質低下に懸念も

2018-06-17 06:50:11 | 護 help

 障害のある子どもが放課後や休日に通う「放課後等デイサービス」の京都府乙訓地域2市1町の公費支出が増加し続けている。2016年度分は、制度が始まった12年度の約8倍に達した。利用増は全国的にも同様の状況だが、サービスの質を懸念する声も聞かれる。

 放課後等デイサービスは、設置基準が緩やかで株式会社など営利法人の参入も認められているため事業所が増えており、乙訓地域には現在12カ所の事業所がある。また、学校や自宅との間の送迎を実施する事業者も多く、原則1割で上限付きの自己負担でサービスが受けられるため、利用者のニーズも高まっている。

 同サービスにおける乙訓2市1町の2016年度の公費支出額をみると、向日市は12年度比9・5倍の5700万円、長岡京市は同6・4倍の9600万円、大山崎町は同20倍の1400万円だった。利用者が増えている背景について、向日市の障がい者支援課は「家庭と保健師、学校などの連携が進み、支援が必要な子どもを療育に橋渡しする体制が整備されてきたことも大きい」としている。

 一方で全国的には、生活力の向上のための適切なプログラムを実施せずに「単なる預かり」にとどまるような質の低い事業所も問題になっている。また、保護者の意向だけでサービスをほぼ毎日利用し、子どもの主体性が損なわれている、といった指摘もある。

 乙訓地域では、サービス利用の上限を原則1カ月当たり15日とする独自ルールを定めている。子どもや保護者との面談などを経て利用計画の作成を担い、サービスの提供も行っているNPO法人こらぼねっと京都(長岡京市)の伊藤美恵所長は「保護者だけの都合ではなく、サービスが本当に子ども本人の将来のためになっているのか、という視点が大切。子どもの豊かな放課後を作るため、各家庭と事業者、計画作成の担当者が連携を密にすることが求められている」と話す。

■放課後等デイサービス

 就学後の6~18歳の障害児を放課後や長期休暇中に預かり、遊びや学習を通して生活能力の向上のために必要な訓練などを行う。児童福祉法などの改正により、2012年度に制度化された。療育手帳や身体障害者手帳が必須ではなく、発達障害などの子どもも利用しやすい。

【 2018年06月10日 19時40分 】


自宅開放、地域交流の場に 京都・大山崎

2018-06-17 06:46:48 | 護 help

 住民同士のつながりを深めようと、京都府大山崎町の女性が自宅の一室で、地域の居場所づくりに乗り出した。「POCOポコステーション」と名付け、第1弾として英会話を学ぶ企画を月1回のペースでスタート。今後、催しも充実していく予定で、「市民活動のサポートセンターのような役割を果たせれば」と意気込んでいる。

 吉川理香さん(53)=同町円明寺。ボランティアに取り組む中、町内で活動する住民サークルなどを束ねる拠点がないのが気になっていた。地域のさまざまな団体や個人が必要な時に連携できる場所になればと、仕事のない月曜に自宅2階リビングを開放して地域の人が集い、交流する場をつくることにした。

 最初の取り組みとして、大人が気軽に英語に触れる企画「おもてなし English Cafe」を始めた。今月上旬の初回には町内や長岡京市などから10人が参加。英語講師から発音や構文の基礎を学んだ。その後のカフェタイムでは地元のパン屋やコーヒー豆販売店で購入したお菓子やコーヒーを楽しみながら自己紹介や情報交換をして、親睦を深めた。

 企画は第1月曜に行う予定。これ以外の月曜に別の催しも検討していきたいという。

 吉川さんは「若者から高齢者まで、幅広い世代が自分の住む町のことや悩み事、住民の取り組みなどを発信、共有しあえる場所になれば」と話している。

【 2018年06月10日 11時46分 】


シカ食害、アジサイロード無惨 京都・酒解神社

2018-06-17 06:44:03 | 木 plants

 天王山にある酒解神社(京都府大山崎町大山崎)境内で地元住民団体が手入れしてきた「アジサイロード」のアジサイが、シカの食害に遭っている。例年、6月中旬から見頃を迎えるが、今年はつぼみのうちにほとんどの花芽がシカに食い尽くされてしまった。栽培に取り組んできたメンバーは「きれいな花を楽しんでもらおうと手入れしてきたのに悔しい」と肩を落としている。

 アジサイロードは同神社境内の三社宮から本殿までの約100メートル。昨年は約150株が咲き誇り、色とりどりの花が登山客らの目を楽しませた。地元住民でつくる「つばき・アジサイを植え育てる会」が、剪定(せんてい)や挿し木をして毎年手入れし、数を増やしてきた。

 同会メンバーが異変に気付いたのは5月下旬の活動日。シカが届かない高い位置のものと一部の品種を除いて多くの株の花芽や葉が食われてしまっていた。以前にも被害はあったが気にならない程度で、ここまでひどいのは初めてという。

 町によると、近年、シカの頭数や山中での目撃が増え、3年ほど前から、イベントで植樹したサクラやコナラの苗木の食害が深刻化しているという。植樹の際には防御ネットを苗にかぶせるなどして対策している。

 ハイキング中の後藤潤平さん(80)=島本町=は「毎年立派なアジサイが咲くのを心待ちに登るのに、まさかシカに食われるなんて。ガクアジサイだけ被害がないのはおいしくないからかな」と不思議そうにしていた。同会メンバーの倉内香兜人(かつと)さん(73)=大山崎町大山崎=は「登山客の人も楽しみにしてくれているので残念」と話していた。

 同会は今後、予防策を検討していくとしている。

【 2018年06月09日 09時10分 】


鵜飼のウ、今年は産卵ゼロ 京都、5年連続繁殖ならず

2018-06-17 06:41:22 | 水 water

 京都府宇治市観光協会は7日、飼育下での繁殖に過去4年連続で成功してきた「宇治川の鵜飼」のウミウが、今年は産卵しないまま繁殖期間を終えたと発表した。鵜匠は「原因を追究し、来年の産卵期に備えたい」としている。

 宇治では2014年に、飼育中のウの産卵と人工ふ化に国内で初めて成功し、現在は計9羽が育つ。

 今シーズンは、親鳥に抱卵や養育を任せるため、産卵用の台を低くしたり、仕切りを設けたりと環境に変化を付けた。1組のつがいが営巣したが産卵には至らず、近くに別の巣を設けて擬卵を置くなど、ここ2カ月間にさまざまな工夫をしたが実を結ばなかった。

 鵜匠の澤木万理子さんは「つがいが変わったことや春先の寒暖差、冬場の餌の量などいろんな要因が重なったのかもしれない。専門家にも聞いて突き詰めたい」と話している。

 また、追い綱を使わない「放ち鵜飼」の実現に向け、同協会がインターネット上で募集していた寄付金の総額が、目標の150万円に到達した。29日まで引き続き募る。

【 2018年06月08日 08時24分 】


進駐軍専用バヤリースの空き瓶、京都で出土 古墳からは国内用も

2018-06-17 06:38:00 | 歴 history

 京都府長岡京市の長岡第六小プール跡地の発掘調査で、進駐軍向けに戦後一時期出荷されていた珍しいバヤリースジュースの瓶が見つかった。現場は昔、ため池があり、近くに研究農場があったという。進駐軍は食料増産を図るため都市周辺の農村部を視察することがあり、関係者は「視察中の兵士が飲み干して池に投げ込んだかも…」と推測。市埋蔵文化財センター(同市奥海印寺)で、地元古墳から出た国内販売用の瓶とセットで展示している。

 進駐軍用の瓶は同センター職員が4月の現地調査で発見。バヤリースのジュース瓶は恵解山(いげのやま)古墳の発掘調査(2009~10年)でも見つかっている。長さ約21センチで形状、ロゴは同じだが、2本を調べると瓶中央部の周囲に陽刻された英字表記が違うことが分かった。

 容量の単位表記は英米のヤード・ポンド法による液量オンスの省略記号「FL.OZ」で、国内向けの「cc」ではなかった。米国で商標登録された専売特許品の表記もあるが、国内向けでは省略されている「US」以下の英字が記され、進駐軍用だと確認できる。

 バヤリースは1938年に米国の科学者フランク・バヤリーが果汁の風味を損なわない果汁飲料の殺菌法を開発。その後にオレンジジュースが発売された。日本には49年にウイルキンソン・タンサン鉱泉が進駐軍向けに供給を始め、国内向けは51年ごろから製造販売が開始されたという。

 瓶は、地元発掘のレアな「お宝」を速報する同センターのコーナー「まい・トピ!」で展示中。終戦直後の社会と食に関する略年報と、瓶の見つかった現場付近を写した昭和30年代の写真なども掲示した。この写真には当時の八条ケ池やタキイ種苗の長岡研究農場が見える。

 原秀樹・調査係長は「研究農場は戦前からあり、京都市内に駐屯した進駐軍の兵士が長岡方面に来てジュースを飲んでいた可能性もある。古墳調査時の瓶を長期保管していたため今回の瓶の確認ができた。終戦直後の状況がうかがえ、興味深い」と話す。展示は7月末まで。

【 2018年06月08日 09時14分 】


流れ橋、8日から通行再開 京都、台風で橋板流出

2018-06-17 06:34:03 | 水 water

 京都府八幡市上津屋と久御山町佐山を結ぶ木津川の流れ橋(上津屋橋)が復旧し、8日午後1時に通行止めが解除される。昨年10月22日の台風21号の豪雨で橋板や橋桁が外れ、府が復旧工事を進めてきた。木造橋の風情が戻ることになる。

 流れ橋は長さ356・5メートル、幅3・3メートル。橋板や橋桁は橋脚とワイヤでつながり、川の水位が上がると流れる仕組み。歩行者専用橋で、自転車やバイクは降りて押すことで通行できる。

 1953年の架設以降21回流れており、うち2011年から4年続けて流れたため、府は16年に橋全体を高くするなど流れにくい構造にしたが、昨年の台風で上流の飯岡水位観測所(京田辺市)の水位が平成以降で最大を観測する出水となり、流された。

 復旧工事はクレーンで板などを元に戻し、傷んだ一部の部材を交換した。工費は未確定。

【 2018年06月07日 09時20分 】