段ボールで甲胄作り、いざ出陣 京都・長岡京、ガラシャ祭で披露

2018-08-09 14:34:32 | 創 creation

 京都府長岡京市の秋を彩る「長岡京ガラシャ祭」に武者行列として加わろうと、市内の小学生たちが1日、同市神足2丁目のバンビオ1番館に集い、段ボールを使って甲冑(かっちゅう)作りに挑戦した。細かく折り目を付けたりパーツを組み合わせたりして作業を進め、晴れの舞台に思いをはせていた。

 毎年11月にあるガラシャ祭の時代行列に登場する地元ゆかりの戦国武将・明智光秀が、2020年のNHK大河ドラマの主人公に決まったことを受け、多くの子どもに行列へ参加してもらおうと、祭りを主催する実行委員会(事務局・市)が初めて企画。市内から小学生38人が参加した。

 子どもたちは段ボールキットから部品を切り取り、印を付けてかぶとやよろいを組み立てていった。保護者らの手を借りてサイズを調整。「秋までに体が大きくなるかな」「行列の時は暑いかな」と話しながら仕上げ、祭りのキャラクター「お玉ちゃん」と一緒に集合写真に納まった。

 同市井ノ内から参加した長岡第三小4年十倉良太君(9)は「祭りは毎年見ていて、行列に加わりたいと思っていた。いろんな人にかっこいい姿を見てもらいたい」と話していた。

【 2018年08月02日 11時10分 】


一休寺納豆、暑さでうま味凝縮 京都、住職らが仕込み

2018-08-09 14:33:00 | 創 creation

 一休禅師が室町時代に製法を広めたとされる「一休寺納豆」の仕込み作業が、京都府京田辺市薪の酬恩庵一休寺で行われている。木おけに漬けた大豆を、夏の日差しに当てて乾燥させ、田辺宗一住職(69)らが連日、かいでかき混ぜている。

 一休寺納豆は、みそのような濃い風味や塩味が特徴で、酒のつまみや隠し味としても使われている。今年は17日に仕込みを始めた。蒸した大豆に、はったい粉、こうじ菌を混ぜて蔵で発酵させ、計330キロを木おけに移した。来年春まで天日干ししながらかき混ぜ、さらに1年間熟成させる。

 田辺住職は「今年は梅雨が早く明け、暑すぎるぐらいなので、発酵が進んで、いいものができそう」と話している。境内などで販売している。同寺0774(62)0193。

【 2018年07月31日 09時50分 】


地震被災地に台風、屋根のシート破れる 京都南部

2018-08-09 14:30:11 | 災 disaster

 29日午前に近畿を通過した強い台風12号の影響で、京都府山城地域では倒木による道路の通行止めが相次いだ。6月の大阪府北部地震で民家に多くの被害が出た八幡市では、屋根を覆うブルーシートが破れたり剥がれたりして住民が対応に追われた。

 地震の爪痕が残る八幡市の八幡地区。会社員(59)宅では屋根に掛けていたシートが破れ、29日朝から、家族らが掛け替え作業に汗を流した。「地震で少しずれていた瓦が、今回の風で大きくずれた。雨漏りがして、2階の部屋や廊下は水浸しです」と話した。

 城陽市富野の木津川堤防では13メートルある市の「名木・古木」のエノキが縦に裂け、半分が倒れた。同市平川の平井神社でも倒木があり、一時、市道をふさいだ。

 府道大津南郷宇治線は倒木で、宇治田原町高尾から滋賀県境までが通行止め。木津川の増水で、八幡市と久御山町を結ぶ上津屋橋(流れ橋)、笠置町の潜没橋、精華町内の堤防沿いの自転車道の一部も通れなくなった。28日夜から29日朝にかけて京田辺市で6世帯12人に避難勧告が出された。木津川市の24世帯39人をはじめ山城地域で計145人が避難所の公共施設などに一時、身を寄せた。

【 2018年07月30日 09時31分 】

 


古墳巡り楽しんで、女子会が観光サイト開設 京都・長岡京

2018-08-09 14:27:48 | 創 creation

 京都府長岡京市の観光ボランティア「まちづくり女子会」がこのほど、オフィシャルサイト「らしく長岡京」を開設した。案内役のホストと社寺の文化財の鑑賞や古墳巡りをして竹箸作りや古墳ピクニックなどを体験するプログラムを企画、紹介して誘客を目指す。

 同女子会は地域の観光振興を目的に市観光協会元職員で退職後もボランティアを行う樫村恭子会長(65)が一昨年春に同協会の仲間2人と設立。現在は計6人が活動している。

 サイト開設は「地域を盛り上げるため印象に残る体験プログラムで観光客を呼び込みたい」と、女子会設立後に先進地へ出向くなど準備。市観光まちづくり協議会の協力と文化庁の補助金を受けて取り組んだ。

 市内の主要文化財として楊谷寺や乙訓寺、勝龍寺・勝竜寺城公園、恵解山(いげのやま)古墳公園など6カ所を取り上げ、解説と写真を付けて掲示。観光体験プログラムは長岡天満宮で開く江戸時代の算数「和算」の算額(府暫定登録文化財)の鑑賞と和菓子を食べて糖分補給しながらの脳トレ、光明寺での地元和菓子店がホストになった季節の和菓子作りなどを告知している。

 樫村会長は「普段に見る機会の少ない文化財の鑑賞は観光の大きな魅力になるはず。今後は新会員を募りながら乙訓全体の観光体験プログラムを提供していきたい」と意欲をみせる。アドレスはhttp://rashiku-nagaokakyo.com/

【 2018年07月29日 20時30分 】


障害者や高齢者ら音楽で交流 京都、療法士講師に迎え

2018-08-09 14:25:35 | 護 help

 障害者や高齢者、子どもらが一堂に会して交流する「音楽レクリエーションの集い」が28日、京都府大山崎町円明寺の特別養護老人ホーム洛和ヴィラ大山崎で開かれ、合唱や楽器演奏などで楽しいひとときを過ごした。

 「大山崎・障がいをもつ人とあゆむ会」が毎年この時期に企画。同ホームの協力で1階の地域交流スペースを会場に実施した。

 音楽療法士の小森悦子さん(75)=長岡京市友岡=が講師を務め、約30人が参加した。「夏の思い出」やアニメ映画のエンディングテーマ「さんぽ」などを合唱したほか、ハンドベルの即興演奏もあった。

 小森さんのオリジナル曲「生き生き人生」に合わせたコミュニケーションダンスでは、2人がペアになって、「元気出せよ」と肩をたたき合ったり、ハグし合ったりして、会場に笑顔があふれた。

【 2018年07月29日 12時16分 】


全国の小学生集い、バドミントンで交流 京都で「若葉カップ」

2018-07-29 10:07:47 | イベント

 全国の小学生バドミントン選手が集う「若葉カップ」が27日、京都府長岡京市長法寺の西山公園体育館で開幕した。予選を勝ち抜き出場を果たした96チームの中には、西日本豪雨の被災地の子どもたちも。長岡京市の友好都市、中国・寧波市のジュニア選手が招待され、国際交流を深める。

 京都国体をきっかけに始まった34回目の大会で日本バドミントン協会や長岡京市などが主催。男女の団体戦があり、30日まで熱戦を繰り広げ、クラブチーム日本一を決める。

 開会式では、約千人の選手が入場行進。長岡京市バドミントンスポーツ少年団の笹井結斗君(12)と柳杏優さん(12)が「感謝と挑戦の気持ちを忘れず戦い抜く」と宣誓した。予選リーグが始まり、選手たちが機敏な動きでシャトルを追いかけた。

 男子の広島県代表・広島安佐ジュニアは、土砂災害が発生した広島市安佐北区と隣接する、安佐南区の子どもを中心に活動。練習拠点の小学校は避難所となり大会前に練習が約1週間できなかった。

 選手の山本崇史君(9)は自宅裏の田畑が流され親族宅へ一時避難。練習再開後も道路の寸断で数日間参加できなかったという。「調子を落とすかもと不安で家で素振りや縄跳びをしていた。ここに来られてうれしい」と言い、勝利を誓った。

 長岡京市などは、東京五輪・パラリンピックを見据えて前回から「バドミントンのまち」を発信しようと海外選手を招待しており、今回は寧波市から小学生10人が訪れた。本戦出場チームとの交流試合や、大会終了後に長岡京市内である13歳以下日本代表チームの合宿に参加する。

 選手団の主将、楊郡(ヤンジュン)さん(11)は、開会式に先立って訪問した市役所で「参加できてうれしい。たくさん友達をつくりたい。緊張しないよう大きな声を出して試合に臨みたい」と話した。

【 2018年07月28日 09時40分 】


昔懐かし涼呼ぶ音色 大阪・水無瀬神宮に風鈴700個

2018-07-29 10:05:38 | 創 creation

 チリンチリン―。酷暑の中、約700個の風鈴が、大阪府島本町広瀬3丁目の水無瀬神宮の境内に涼やかな音色を運んでいる。

 伝統の夏の風物詩を感じてもらいたいと、昨夏、同神社が100個の風鈴を境内に飾ったところ、「昔懐かしい音色。穏やかな気持ちになる」と好評だった。今夏は規模を大幅に拡大した。

 風鈴には、参拝者の記入した短冊がぶら下がり、健康や平和、家族への感謝の言葉が並ぶ。新婚夫婦の参拝者が記念に「割れない」との験担ぎを込めて奉納した鉄の風鈴も飾られている。

 夫婦で参拝した黒永佳代さん(30)=同町江川3丁目=は「音が鳴ると、神様に迎えられているようなすがすがしさを感じます」と話していた。

【 2018年07月27日 09時28分 】


戦争の実相伝えるウェブ博物館 京都、行政文書や学校新聞収録

2018-07-29 10:01:00 | 創 creation

 京都府長岡京市はこのほど、市内に残る戦争関連の文書や写真をウェブ上で公開する「バーチャル平和祈念館」を開設した。戦時下の市井の暮らしを報じる学校新聞や、本土決戦に備えた地域での兵力動員の状況を記した行政文書など、市内の実相を記録した貴重な資料に光を当てる。戦中を生きた世代の高齢化で記憶の継承が難しくなる現実を背景に、市は「若い世代に向けて平和への願いを伝える材料となれば」と期待する。

 1945年7月19日、乙訓地域で唯一の空襲「神足空襲」を受けた長岡京市が、同日を「平和の日」と定めて30年になるのを記念して取り組んだ。市のホームページ上に設け、時の経過で散逸、劣化が進む戦時資料に、誰もがアクセスできる環境を整える。

 神足小が35年から、学校生活や校区の新神足村(当時)の動きを伝えた「神足月報」を取り上げる。市へ寄贈された実物の紙面を写真で紹介し、解説を添える。満州国から帰還した師団を出迎えた地元の国防婦人会(36年7月号)▽地域で実施された防空訓練と空襲への心構え(40年9月号)▽前線将兵への感謝を込めた人文字を盛り込んだ体育大会(40年11月号)-など、戦時色に染まる地域の姿が映し出されている。

 戦中に当時の今里区が保有した行政文書群「今里区有文書」の一部も閲覧できる。本土決戦の際の戦闘員として地域住民を組織化するよう同区へ求める乙訓村(当時)の依頼書や、地区ごとに年齢や男女を区別して結成された「国民義勇戦闘隊」の編成表からは、国民皆兵が極まりゆく様子が見て取れる。

 元海軍兵の市民のインタビュー映像や戦没者遺族への聞き取り記録、戦争の経過と長岡京市の状況を関連づけた教材なども掲載。市人権推進課は「資料の収集を続けて更新を重ね、平和の大切さを考えるきっかけを提供したい」とする。

【 2018年07月24日 08時56分 】


夏休み中の子どもへ食料援助 京都、フードバンクが出荷開始

2018-07-22 14:15:08 | 護 help

 給食のない夏休みに就学援助受給世帯などに食品を届ける「フードバンク子ども支援プロジェクト」の初回出荷作業が21日、京都府八幡市内里の京都八幡高・南キャンパスで行われた。西日本で初めての試みになるという。

 食べられる食品を捨てられる前に福祉施設や生活困窮者に届ける「フードバンク」の活動を行うNPO法人セカンドハーベスト京都(京都市下京区)が実施した。

 同プロジェクトは、給食のない長期休暇中に家庭で十分な食事を取れず、やせ細って登校する子どもがいることから山梨県で始まった。京都の取り組みは全国では6例目で、京都市と八幡市の各1小学校で就学支援や生活保護を受ける50世帯に発送する。

 出荷作業は、京都八幡高ボランティア部の生徒8人も参加し、企業や大学など4団体から寄付された米やビスケット、缶詰などを1世帯分ごとに仕分けした。

 寄付の詳細はセカンドハーベスト京都のホームページで。同京都075(343)7250。

【 2018年07月22日 09時10分 】


酷暑続く京都、小学校のアイドル「高齢ヤギ」点滴で命つなぐ

2018-07-22 14:13:31 | 護 help

 京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で飼育するヤギの「シロ」が、炎天下で懸命に命をつないでいる。学校の「アイドル」は、人間で言えば80歳近くに達した。昨冬には容体が一時危ぶまれるなど衰えが目立ち、酷暑のさなかに主治医から点滴を受けて栄養を補給した。「元気に夏を乗り切って」。児童たちは祈りを込める。

 雌の12歳。生後2カ月の2006年5月、南丹市のヤギ農園からやってきた。若かりし頃を知る同小教頭の吉岡学さん(54)によると、かつては全校マラソンで児童と一緒に校庭を走り回り、校内全域で草をはんだ。

 容体の悪化は昨年12月。足取りが重くなり、草地から小屋へ戻ろうにも座り込んで、普段は1、2分の道のりに10分かかるようになった。「年をとったなと実感した」と吉岡さん。大山崎町で動物病院を開く獣医師の米沢美樹さん(57)の治療で回復した。

 今年は夏になっても毛が抜け替わらず、厳しい暑さの中で舌を出して苦しそうにする姿を教諭らが案じ、18日に再び米沢さんを呼んだ。

 「しっかりスタミナつけようね」。木陰で縄につながれたシロの体に聴診器を当て終えた米沢さんが、脱水予防のリンゲル液とビタミン剤を点滴した。

 診断では、老齢性のホルモン性疾患の可能性があるが、食欲はあり便に問題はなく、急を要する状態ではないという。ただ、「高齢になって初めて経験するこの暑さ。注意がいる」(米沢さん)。

 同小では、4年生が飼育委員を務め、シロの小屋を毎日掃除している。委員長の西宮功貴君(10)たちは「ちゃんと水を飲んで暑さをしのいでくれるか心配。人間でさえ大変なのに。夏休み中も様子を見に来たい」と話した。

【 2018年07月21日 11時50分 】