感動物語でプラネタリウム人気 京都に全国からファン

2018-08-16 12:05:39 | 創 creation

 京都府向日市向日町の市天文館のプラネタリウムで投影中の番組「プラネタリアン~ちいさなほしのゆめ~プラネタリウム特別版(夏バージョン)」が人気を集めている。同名のコンピューターゲームをもとに制作された作品で、夏バージョンは関西では初の投影となる。感動的なストーリーで評価が高く、全国からファンが駆け付けている。

 約40分の同番組は、戦争後で荒廃した都市にあるプラネタリウムで、青年とロボットの少女が出会う物語。季節の星座の登場に合わせて四つのバージョンがあり、これまでに春と秋は福島県郡山市、冬は愛知県豊橋市のプラネタリウムでそれぞれ投影されたが、夏は向日市天文館が初めてとなる。

 7月25日から毎週水、金、土、日曜日に投影されている。同天文館によると、8月10日までに地元や京阪神だけでなく、東北地方や九州などからも約300人が鑑賞に訪れた。投影後には拍手が起こったり、涙をぬぐう人たちの姿もあったりするという。

 10日の投影を待っていた福岡市の会社員男性(35)は「お盆休みを使ってマイカーで来た。もともと星が好きだが、この番組が、人として大事なことを教えてくれると期待している」と話していた。同天文館の物部年孝館長は「全国から鑑賞者があり、向日市を知ってもらういい機会にもなる」と喜んでいる。

 30日まで。投影時刻は同天文館のホームページで。料金は大人200円、小中学生100円。

【 2018年08月13日 11時00分 】


水風船、当てられても涼しい 京都・精華町で催し

2018-08-16 12:03:39 | イベント

 京都府の山城地域の子どもたちが水風船を投げ合う「やましろBBフェスタ」が11日、精華町精華台のけいはんな記念公園であった。猛暑の中、小学生や保護者ら約600人が水浸しになりながら夏休みのひとときを楽しんだ。

 山城青年会議所が、地域の垣根を越えて子どもたちに楽しんでもらおうと企画した。

 メインイベントはチーム対抗で水風船を投げ合う「水風戦」で、小学生300人が6チームに分かれて出場した。対戦の後は保護者も入って投げ合いとなり、色とりどりの水風船約1万1千個が芝生の広場を飛び交った。

 フェスタでは地元産の竹でおもちゃやストラップを作る企画も行われた。

【 2018年08月12日 09時00分 】


鳥やUFO出現、ガラス窓にぎやかに 京都、児童ら描く

2018-08-16 12:01:15 | 創 creation

 京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館内のガラス窓に、空をイメージした絵が描かれている。子どもたちが自由な発想で描いた太陽や星が、窓をにぎやかに彩り、来訪者の目を楽しませている。

 市中央生涯学習センターの夏休み企画でこのほど、幼児や小学生ら27人が参加し、ガラス窓(幅1・9メートル、高さ3メートル)7面に描いた。クレヨンや青、黄色のアクリル絵の具を使い、空の中の様子を描いた。

 プール教室帰りに同館に寄ったという島本町東大寺2丁目の市原隆寛ちゃん(4)たちは「UFOみっけ!」「鳥さんみーつけた!」と指をさしながら遊んでいた。同センターによると、絵は19日まで見ることができる。

【 2018年08月11日 17時00分 】


鮮やか衣装、古代貴族に変身 京都・向日で体験イベント

2018-08-16 11:59:31 | イベント

 夏休み体験イベント「長岡京の都人(みやこびと)に変身!」が10日、京都府向日市寺戸町の文化資料館で開かれた。児童や市民らが古代の貴族の衣装を着て館内を見学し、都人の気分を味わった。

 同資料館と「古代衣裳製作ボランティアの会」が、遣唐使を参考に再現した衣装の試着を通じ、長岡京時代の都の中心が同市にあったことを知ってもらうために企画した。

 参加者は同会のメンバーから古代衣装を製作する経緯と古代の日本では法律「衣服令(えぶくりょう)」により、身分で着る服の素材と位によって異なる色などが定められていたことや衣装と装飾品などの解説を聞いた。

 この後、色とりどりの衣装を着て古代の装飾品「水晶飾り」のレプリカを作ったほか、館内の長岡京の展示資料を見て回り記念写真を撮影するなどしていた。京都教育大付属京都小2年の女子児童(8)=向日市寺戸町=は「少し暑いけれど着ていても窮屈じゃない。このピンクの色が気に入ったので、かわいい服だと思う」と笑った。

【 2018年08月11日 11時40分 】


戦禍の生々しさ、遺品で伝える 京都・京田辺で展示

2018-08-16 11:56:28 | 会 party

 戦争の惨禍を伝える「平和のための戦争展」が、京都府京田辺市田辺の市立中央図書館ギャラリーで開かれている。京都府山城地域に墜落した米軍爆撃機B29の資料や元兵士の遺品などが並び、来場者が見入っている。

 京田辺市や井手、宇治田原町の住民らでつくる実行委が毎年夏に開催し、5回目。

 1945年6月に現在の城陽市と宇治市にそれぞれ墜落したB29に関する新聞記事や地図、井手町の戦没者墓地の調査資料、遺族から借りた軍服や出征兵への寄せ書き、家族に宛てて書いた遺書などが展示されている。アニメなどが見られる映像コーナーも設けた。

 西川紀子さん(47)=京田辺市田辺=は次男義昭君(6)と訪れ、「身近な地域でこんなことがあったんだと思うと生々しくて怖い。長男も連れて来たい」と話していた。12日まで。無料。

【 2018年08月10日 11時58分 】


京都・八幡市、現庁舎を防災広場に 新庁舎基本設計

2018-08-09 14:45:15 | 政 governing

 京都府八幡市はこのほど、新庁舎の基本設計について、設計者として山下設計関西支社(大阪市)を選んだ。同社は、現庁舎の西に6階建て新庁舎を建設、現庁舎は耐震性を高めるため階数を減らして2階建ての「防災ひろば」に転用して新庁舎とつなぎ、共に防災拠点として活用する提案をした。

 公募型プロポーザル(提案)方式で、応募4業者から選んだ。

 提案内容は、新庁舎に議場(6階)や多目的スペースなどの「市民協働ひろば」を設ける。1階は浸水対策でピロティ(通り抜け空間)とし、2階を総合窓口にする。新庁舎と「防災ひろば」の2階の床は木津川氾濫時の想定最大水位6メートルより高い6・2メートルにする。新庁舎屋上にヘリポート設置も検討する。

 同社の提案書は市ホームページに掲載している。提案内容を踏まえて19年4月末までに基本設計をまとめ、実施設計を経て2020年度に着工する予定。22年5月に新庁舎を開庁し、23年度中に全体工事完了を目指す。

 現庁舎は1978年の建築で、現在の耐震基準を満たしておらず、老朽化も進んでいる。

 

【 2018年08月07日 09時40分 】


京都サンガU15中学生、農作業に汗「サッカーと違う力使った」

2018-08-09 14:43:26 | 護 help

 京都サンガFC・U-15に所属してサッカーに励む中学生たちが茶農家に泊まり込み、農村生活を体験する取り組みが5日、和束町と南山城村で始まった。

 地域の活性化や農村の魅力発信を目的に、府山城広域振興局が毎年行っている。中学生は10人が参加。2泊3日で、2町村の茶農家3戸が協力する。

 同町白栖の茶農家、西山喜章さん(65)方には4人が訪れ、日光を適度に遮るよう茶園を覆う「寒冷紗」を巻く作業に取り組んだ。妻の和美さん(62)から「ずれないよう、真っすぐになるように気を付けて」とアドバイスを受け、道具を回したり、寒冷紗を引っ張ったりする作業を分担し、汗を流した。

 京都市西京区の桂中2年、佐々木海音さん(14)は「実際に作業をしてみると、腕とか、サッカーとは違う部分の力を使った」と、農作業の大変さを実感していた。

【 2018年08月06日 09時38分 】


京都・宇治で観光人力車走る 今春スタート、地元溶け込みにも汗

2018-08-09 14:41:12 | 商 trading

 観光人力車が今春から宇治市中心部を走り始めた。周遊観光を後押しする新たな手段として注目が集まる一方、安全面などで不安の声が出たこともある。運営する業者は観光案内だけでなく、地域に溶け込もうと汗をかく。

 7月18日の昼下がり、風情豊かな宇治川右岸を人力車が通った。車夫がガイドし、JR宇治駅近くを出発、興聖寺や宇治上神社などを巡り、平等院近くで降車する100分間のコースだ。東海地方から訪れた大学生の大須賀琴里さん(22)と会社員の山田明里さん(22)は「知らない場所に行けて、寺社や文化財のことを教えてもらえて良かった。日も当たらず、風が気持ち良かった」と楽しんだ。

 観光人力車を営むのは、嵐山で1992年に創業した「えびす屋」。京都市の東山山麓に加え、北海道小樽市や東京・浅草など全国展開している。京都府全体で観光滞在時間を増やしてもらおうと、4月下旬に11店舗目となる宇治店をオープンさせた。

 JR宇治駅前や宇治橋西詰が乗降拠点。コースは予算や希望に応じ、三室戸寺や万福寺、天ケ瀬ダムにまで足を延ばすこともできる。料金は2人乗車で1区画(1・2キロ)4千円からで、1時間1万7500円などと設定。店長の佐藤正昭さん(46)は「利用はまだ少ない。巡って楽しむという発想が、宇治を訪ねる観光客にあまり浸透していない印象を受ける」。そこで車夫が誘客する際は、まず地図を示して観光資源の多さを伝えるようにしている。

 人力車は10台、スタッフは13人。学生アルバイトが多く、人力車の扱いや歴史の勉強といった研修に約1カ月かける。人力車は自転車と同様に軽車両に分類され、原則として車道を通る。最も留意するのは安全面だ。平等院表参道は道幅が狭い上、観光客の往来が多い。当初は通行する計画だったが、地元からの不安の声も伝わり、オープン前にルートから外した。佐藤さんは「地域の理解があってこそ」と強調する。

 始業前には車庫近くや平等院表参道などで清掃に励み、住民らにあいさつする。同社は車夫に「地域の観光大使」を意識するよう促しており、人力車の利用客以外にも観光案内している。

 こうした姿勢に地域とのつながりも深まってきた。宇治川右岸の20店舗が加盟する「宇治源氏タウン銘店会」の役員たちは「実際に乗らないと分からない」と6月に乗車を体験。池本将孝副会長(33)は「知っている景色も目線が高くなると変わる。青紅葉が手に届きそうで良かった」と振り返る。車夫たちをバーベキューに誘ったこともあり、「互いに何でも言える関係をつくることが大切。接客の質をお互いに高めていければ」と話す。

 佐藤さんも言葉に力を込める。「地域や行政の行事にも積極的に関わり、宇治を共に盛り上げていきたい」

【 2018年08月05日 16時30分 】


「弟国宮」遷都1500年でスタンプラリー 朱印風デザインに

2018-08-09 14:38:55 | 賞 prize

 「弟国宮(おとくにのみや)」の遷都1500年を盛り上げるスタンプラリーが、京都府長岡京市内で行われている。古墳や寺など10カ所に特製の朱印風スタンプを置き、多数の参加を呼び掛けている。

 日本書紀によると、507年に即位した継体天皇は511年に造営した「筒城宮(つつきのみや)」(京田辺市)から、518年3月に「弟国宮」を遷都したとされる。しかし、造営地は乙訓地域2市1町に複数の候補地があり、現在も特定できていない。

 スタンプラリーは長岡京市の歴史的な魅力を再発見してもらう場として市教育委員会が夏休みに合わせて企画。同市北部から順に、井ノ内車塚古墳や乙訓寺、市埋蔵文化財調査センター、勝竜寺城公園、恵解山(いげのやま)古墳公園などにスタンプ台を設置した。

 朱印風スタンプは古墳や出土品の鏡、軒丸瓦、細川藤孝の花押など個性的なデザイン。A4判の台紙は折りたたんで御朱印帳の雰囲気にした。3カ所以上のスタンプを集め、最南部のスタンプポイントの中山修一記念館に持参すると記念品として、修了証を入れた特製クリアファイルと缶バッジを先着500人に贈る。

 期間は9月15日まで。問い合わせは市教委生涯学習課075(954)3557。

 

【 2018年08月05日 17時00分 】


江戸期の道標“復活” 京都・八幡、昔と今つなぐ

2018-08-09 14:37:35 | 歴 history

 京都府の八幡市民らでつくる「八幡の歴史を探究する会」は、同市八幡の寺「青林院」に保管されていた江戸時代の道標をこのほど、寺の参道入り口に設置した。石清水八幡宮への道などを方角とともに指し示しており、往時の風景や人の行き来をしのぶことができる。

 同会は、八幡と近辺の古い道標の調査と保護にも取り組んでおり、管理者の了承を得て初めて道標を再設置した。

 道標は高さ約80センチ。四方に崩し字が刻まれ、「北 京道」「西 八幡宮道」「東 うぢ道」「南 施主 清七」と読める。当初の位置や保管の経緯は不明で、青林院からは西に石清水八幡宮、北に京都市、東に宇治市があることから、寺の前の道沿いに立て、説明板も設けた。

 壊れていたり、放置されたりしたままの道標も多いといい、高田昌史事務局長(73)は「道標について市民に関心を持ってもらい、昔と今をつなぐ歴史遺産として保護につなげたい」としている。

【 2018年08月05日 20時00分 】