京都府長岡京市を拠点に創作活動を続け、今年2月に亡くなった更紗(さらさ)作家、青木寿恵さんの遺作展「更紗芸術に捧(ささ)げた生涯」が22日から、向日市寺戸町寺山の寿恵更紗ミュージアムで始まる。国内外で高い評価を得た故人の代表作を一堂に展示する。
青木さんは、型や版木を一切用いず、草木染の手描きで更紗を着物などに描く独特の作風を確立し、「寿恵更紗」と称されるほどに。病のため84歳で亡くなるまで、意欲的に創作に取り組んだ。
遺作展では至難の業とされた中、研究を重ね編み出した、結城紬(ゆうきつむぎ)に更紗を描いた作品3点や、今回が初展示となるクメールの女神を描いた「楽しき天女の舞」をはじめ、着物と額、タペストリーなど計46点を集めた。
同ミュージアムが過去に開いた展示会は、「巴里(パリ)の源氏物語展」「クメールの微笑(ほほえみ)」「カナダ展」とテーマを設けていた。遺作展ではその各代表作が三室に分けて並べられ、作風の違いを比較して見ることができる。
主催するNPO法人「日本燦(サン)クラブ」理事長の市橋正孝さんは「故人の、心から自然や人を慈しんだ人柄や、作品1点1点に込めた深い思いを感じとってもらえれば」と話す。
11月28日まで。午前10時~午後4時、月曜休館(祝日なら翌日)。高大生350円、一般500円。同ミュージアムTEL075(934)6395。
【 2010年10月22日 11時33分 】京都新聞
青木さんは、型や版木を一切用いず、草木染の手描きで更紗を着物などに描く独特の作風を確立し、「寿恵更紗」と称されるほどに。病のため84歳で亡くなるまで、意欲的に創作に取り組んだ。
遺作展では至難の業とされた中、研究を重ね編み出した、結城紬(ゆうきつむぎ)に更紗を描いた作品3点や、今回が初展示となるクメールの女神を描いた「楽しき天女の舞」をはじめ、着物と額、タペストリーなど計46点を集めた。
同ミュージアムが過去に開いた展示会は、「巴里(パリ)の源氏物語展」「クメールの微笑(ほほえみ)」「カナダ展」とテーマを設けていた。遺作展ではその各代表作が三室に分けて並べられ、作風の違いを比較して見ることができる。
主催するNPO法人「日本燦(サン)クラブ」理事長の市橋正孝さんは「故人の、心から自然や人を慈しんだ人柄や、作品1点1点に込めた深い思いを感じとってもらえれば」と話す。
11月28日まで。午前10時~午後4時、月曜休館(祝日なら翌日)。高大生350円、一般500円。同ミュージアムTEL075(934)6395。
【 2010年10月22日 11時33分 】京都新聞