高槻市内を流れる芥川に、国土交通省が約2メートルの落差を解消する魚道を設置した。淀川との合流点から約3キロ上流にあり、階段状に水が流れて魚が往来できるよう工夫されている。これまでにも府がさらに上流の4か所に魚道を設置しており、市民団体「芥川・ひとと魚にやさしい川づくりネットワーク」(愛称・芥川倶楽部)は「アユが淀川から約5キロ上流まで遡上(そじょう)できるようになった」としている。
同倶楽部などによると、芥川では1950年代までアユの遡上があった。しかし、生活排水による水質悪化の影響や、農業用水確保のために堰(せき)などが造られたため、アユは次第に見られなくなったという。
近年、下水道の整備で川の水質は良くなり、2004年にアユの遡上が確認された。翌05年結成の同倶楽部は、上流を管理する府と、下流を管理する国とともに魚道の設置を進めてきた。
芥川大橋のすぐ上流に今回完成した魚道は、幅1メートル50、長さ34メートルのコンクリート製で、15段の階段を魚が休みながら上れるようにした。同倶楽部が17日に現地で調査し、アユ1匹をつかまえたという。
奇岩などがある上流の摂津峡公園までは、あと5か所に落差があるといい、同倶楽部の田口圭介代表(69)は「摂津峡までアユが上れるようにし、市民が親しめる清流にしたい。今後は外来魚対策や、アユの産卵場や餌場の整備もしたい」と張り切っている。
(2011年5月22日 読売新聞)
同倶楽部などによると、芥川では1950年代までアユの遡上があった。しかし、生活排水による水質悪化の影響や、農業用水確保のために堰(せき)などが造られたため、アユは次第に見られなくなったという。
近年、下水道の整備で川の水質は良くなり、2004年にアユの遡上が確認された。翌05年結成の同倶楽部は、上流を管理する府と、下流を管理する国とともに魚道の設置を進めてきた。
芥川大橋のすぐ上流に今回完成した魚道は、幅1メートル50、長さ34メートルのコンクリート製で、15段の階段を魚が休みながら上れるようにした。同倶楽部が17日に現地で調査し、アユ1匹をつかまえたという。
奇岩などがある上流の摂津峡公園までは、あと5か所に落差があるといい、同倶楽部の田口圭介代表(69)は「摂津峡までアユが上れるようにし、市民が親しめる清流にしたい。今後は外来魚対策や、アユの産卵場や餌場の整備もしたい」と張り切っている。
(2011年5月22日 読売新聞)
ここまでわかったアユの本―変化する川と鮎、天然アユはどこにいる? | |
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