6、7の両日に神戸市のスカイマークスタジアムで開かれる「第2回世界身体障害者野球大会」(日本身体障害者野球連盟主催)に、吹田市職員の中井三朗さん(31)が2006年の第1回大会に続いて日本代表として出場する。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」にちなんで「もう一つのWBC」と呼ばれる大会。中井さんは「障害のある人たちの懸命なプレーを通じて、世界中の人々に勇気と感動を与えたい」と意気込む。
2大会連続で日本代表入りし、「WBCの日本代表に続いて連覇したい」と意気込む中井さん
中井さんは17歳の時にバイク事故で右腕の自由を失った。しかし、「野球があったからこそ頑張れた」。退院後すぐに練習を始め、捕球と同時にボールを投げ上げ、グラブを外した左手で受け取って送球する“必殺技”を身に付けた。24歳で身体障害者チームの強豪・神戸コスモスに加入。守備は主に中堅手、打線では俊足打者として活躍している。
前回大会で日本はリーグ戦3戦全勝で優勝。開会式で選手宣誓の大役を果たした中井さんは、米国戦で2点適時打を放つなどチームの勝利に大きく貢献した。今大会は前回の日本、米国、韓国、台湾の4チームに加え、南米の強豪ベネズエラが初参戦し、トーナメントで世界一の座を争う。
「僕も野球やチームのみんなと出会って、自分の目標が持てるようになった。勝ち負けだけではなく、この大会でのプレーを通じて、障害のある子どもたちに“自分の可能性”を見いだすことの大切さを伝えたい」
中井さん自身、事故直後は障害に引け目を感じたこともあったが、神戸コスモスに入り、懸命にプレーする仲間に元気づけられた。前回大会以降、競技人口が増え、身体障害者野球のすそ野の広がりに手応えを感じている。「目標はもちろん世界一。WBC日本代表に続いて連覇を成し遂げたい」と意欲を燃やしている。
開会式は6日午前9時から。日本代表は同10時から米国と対戦する。入場無料。
大阪日日新聞
2大会連続で日本代表入りし、「WBCの日本代表に続いて連覇したい」と意気込む中井さん
中井さんは17歳の時にバイク事故で右腕の自由を失った。しかし、「野球があったからこそ頑張れた」。退院後すぐに練習を始め、捕球と同時にボールを投げ上げ、グラブを外した左手で受け取って送球する“必殺技”を身に付けた。24歳で身体障害者チームの強豪・神戸コスモスに加入。守備は主に中堅手、打線では俊足打者として活躍している。
前回大会で日本はリーグ戦3戦全勝で優勝。開会式で選手宣誓の大役を果たした中井さんは、米国戦で2点適時打を放つなどチームの勝利に大きく貢献した。今大会は前回の日本、米国、韓国、台湾の4チームに加え、南米の強豪ベネズエラが初参戦し、トーナメントで世界一の座を争う。
「僕も野球やチームのみんなと出会って、自分の目標が持てるようになった。勝ち負けだけではなく、この大会でのプレーを通じて、障害のある子どもたちに“自分の可能性”を見いだすことの大切さを伝えたい」
中井さん自身、事故直後は障害に引け目を感じたこともあったが、神戸コスモスに入り、懸命にプレーする仲間に元気づけられた。前回大会以降、競技人口が増え、身体障害者野球のすそ野の広がりに手応えを感じている。「目標はもちろん世界一。WBC日本代表に続いて連覇を成し遂げたい」と意欲を燃やしている。
開会式は6日午前9時から。日本代表は同10時から米国と対戦する。入場無料。
大阪日日新聞